1:名無しさん




実際に退去時に発生する費用はどの程度になるのでしょうか。一般的には、賃貸借契約書に特約として退去時の費用に関する取り決めが記載されており、その金額はおおよそ1平方メートルあたり1,000円から1,200円程度に設定されているケースが多く見られます。

ただし、これらの費用はあくまでも入居者に故意や過失がなかった場合の目安です。たとえば、ペットによって壁紙が汚れてしまった場合や、子どもによる落書き、家具の移動中に床に傷をつけてしまった場合などは、その修繕費用を別途請求される可能性があります。

具体的な費用の例としては、壁クロスの張り替えが基本的に1面単位で1平方メートルあたり1,000円から1,200円程度、床については、クッションフロアなら約3,000円、木製フローリングであれば1平方メートルあたり15,000円程度の費用がかかるとされています。また、こうした費用が発生する場合でも、入居期間に応じた減価償却が考慮され、入居月数×1.25%の金額が請求額から差し引かれる仕組みとなっています。

では、実際にどのような場合に入居者の負担となるのでしょうか。国土交通省が示す「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、基本的に経年劣化や自然損傷については大家さんの負担とされており、反対に入居者の故意または過失による損傷に関しては、入居者がその費用を負担することとされています。壁紙や床のフローリング、さらにはシステムキッチンやユニットバスといった設備機器の状態が、退去時の費用負担に大きく関わってくるのです。

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