1:名無しさん




オレンジジュースの価格高騰、販売休止から考える「食料安保」

 オレンジジュースが店頭から消えたり、価格が高騰したりする「オレンジ・ショック」が広がっている。世界的なオレンジの供給不足が原因だが、農業問題に詳しい東京大大学院の鈴木宣弘特任教授は「そもそも輸入に頼り過ぎているからだ」と述べる。食料はもうお金を出しても海外から買えない。その現実を今、見せつけられているとし、「このままでは国民はいざという時、ミサイルをかじって生き延びるしかなくなる」と訴える。【聞き手・宇田川恵】

「お金さえ出せば食料は買える」の前提は崩れた

 ――オレンジジュースが手に入りにくくなっているのはなぜですか。

 ◆大きな原因は、オレンジの輸入元であるブラジルや米国の天候不順などで不作が続いているからです。地球温暖化により世界中で異常気象が頻発し、干ばつや洪水が至る所で起きています。

 さらに根本的な原因は、日本が食料を輸入に頼り過ぎていることです。オレンジは、日米貿易交渉の結果、1988年に輸入自由化が決定しました。以降、米国などから安いオレンジが大量に入ってきて、競合する温州(うんしゅう)ミカンなどは壊滅的な打撃を受けました。ミカン農家はどんどんつぶれ、国産のミカンは激減してしまった。だから、ひとたび海外で何かが起きれば、国民が一気に困る状況になっているのです。オレンジ・ショックはこの現実を見せつけています。

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https://mainichi.jp/articles/20240621/k00/00m/040/165000c