国立科学博物館が困った「後継者がいない」 化石のレプリカ作り続けて50年、研究者らが惚れ込むレジェンド職人ついに引退
博物館を訪れると、絶滅した恐竜や哺乳類、魚類など大昔の生き物の化石を間近で見られる。これらの化石標本に「複製」や「レプリカ」といった説明が付いているのに気付いたことはないだろうか。そう、展示されているのは必ずしも実物の化石とは限らない。腕利きの職人が本物と見分けがつかないほど精巧に作ったレプリカ(複製品)だ。中には、50年以上の歳月をレプリカ作りに注いできた〝レジェンド職人〟がいる。その職人が今年3月、引退した。
円尾博美さん(90)。本業は彫刻家で、主に国立科学博物館の研究者から依頼を受けて標本のレプリカを作ってきた。訪れた人の視線を釘付けにする迫力のある首長竜「フタバスズキリュウ」の全身骨格をはじめ、東京・上野にある同博物館の日本館で展示するレプリカの大半の製作に関わったという。博物館の展示と古生物研究を長きにわたって支えてきた円尾さんの足跡と功績を取材した。(共同通信=岩村賢人)<中略>
円尾さんはレプリカ作りにFRPをいち早く取り入れた人で、この方法は、円尾さんと、チームのメンバーだった彫刻家・小村悦夫さんの名前にちなんだ「OM(小村・円尾)式」という名称が付いて、今では一般的な手法になっている。<中略>
▽引退で浮かび上がった大きな課題
実は、円尾さんには正式な弟子や後継者はいない。円尾さんは国立科学博物館の正式な職員ではなく、研究者が関わるプロジェクトの予算から依頼に応じて報酬を受け取るという微妙な立ち位置で働いていた。研究予算は限られており、円尾さんは引退前に「レプリカ製作だけで生活費を賄うのは難しい。新しく若い人を育てるということができていない」と語っていた。本業が彫刻家である円尾さんが副業的に請け負っていたからこそ成立していた側面があった。
円尾さんの引退によって、国立科学博物館における古生物の標本レプリカづくりに大きな穴が空いたことになる。
全文はこちら
https://nordot.app/1069547040005407639
AIと3Dプリンタに活路を見出すしかないだろ
その職人にギャラいくら払ってたんだ?
後継者育てられる様な金払ってたんだろうな?
やり甲斐だけで続けさせてたんじゃねーのか?
>>6
職人は普通の公務員じゃね?
後継者は非正規かもなw
>>9
指名依頼みたいな形だったのか
後継者を育てるような依頼はないだろうし、一代限りになるな
お疲れ様でした>円尾氏
>>6
これだけでは生活できなかったと書いてある
天下り職員には金があるが、この人は外部委託で不安定な仕事。
後継がいないとかほざいている博物館は馬鹿ですか?
食えいないよな給料で引退させて後継も育ってないって年齢90だろ
何も対策立ててない博物館のせい
記事を読めば分かるがまさにこれだけでは食えない程度の報酬しか出ないので後継者のなり手がいない
後継者育成をしなかった国立科学博物館が馬鹿なだけ。
>>7
二人も雇うと金がかかるからレジェンドしか雇わず。
そのレジェンドが引退するってなって後継者が居ないとか騒いでるだけ。
レジェンドが40歳くらいになったら普通は20歳くらいの新人を数人付けて学ばせて、そのうちの一人が40歳くらいで独り立ちするからまた20歳くらいのー。ってやるのが普通。
なのにここに限らずどの会社でもやらずに、経験者か技能持ってる人しか雇わない。
そして人手不足って永久に騒いでる。
記事に書いてあるんよ。
引退したこの人は正規職員としての雇用ではなく、芸術家(彫刻家)の副業という形での請負でやって来た。
これでは食えないから誰も成り手はない。
外部委託じゃ後継者もクソもないじゃん
本業は彫刻家なのか
人間国宝とかにすべきじゃないか?
企業に発注してるなら企業としては事業継続の為に技術継承を考えるだろうが
個人に発注してるならその個人は技術継承とか考えないわな
職人を大事にしなきゃ細やかなイノベーションは不可能だよ
3dスキャンも在るし3Dプリンターも在る
古い手法ならロストワックスもあるだろ?
記事を読むと「レプリカ製作だけで生活費を賄うのは難しい」と仰ってるし
この職人さんに支払う報酬は国立科学博物館の職員一人の年収より低かったんだろうな
引退後は好きな作品作りたいと「材料は持っているし、筆もある」だから材料費や道具類すら本人持ちだったかもな
しかたなく3Dプリンタで作ってみたら、前より良いものが出来たって落ちになるだろ
1メートル以上ある大型動物の化石の模型なんだろ。
3Dプリンターで作るにせよ業務用じゃなきゃそんなサイズは
印刷できんよ。
家庭用で印刷するには細く分割して印刷したものを貼り合わせなきゃ
ならないし、かなり手間がかかるので結局、この職人みたく
型をとって作るのと変わらなくなる。
ストラウスの業務用3Dプリンターだと最低数千万はするわけで
3Dプリンターで作るにはこの職人の予算の更に100倍以上の
費用がかかるよ。
かつては東大の理学部の地下階には、光学レンズや光学鏡を造るための専門の技術者が技官として
国家公務員待遇で雇われていた。レーザーなどの実験に使うためのレンズや鏡を波長の6分の1以下の
精度で磨いて、特注の非球面レンズ、非球面鏡を造るために毎日作業していた。
また、化学でも実験に使うための複雑怪奇なガラス装置をつないで造られたガラス反応装置を
作るためのガラス職人が技官として雇われていた。思う通りの実験をうまくできるかどうかは
ガラス細工にかかっていた面があった。
しかし、大学は人件費が減って、技官はどんどん減らされていき、臨時雇用ばかりになり、
身近に相談のできる腕利きの職人は大学には居なくなってしまったという。
月額5万とか10万の属託賃金では人が定着しなくても無理はない。
それだけで十分生計が立つ見込みがないのに仕事をしてしまうのは
やりがい貧乏で、有能な人、創造的な人は、他にいってしまう。
しかもこれが自分の作品ですといって誇れるような立場では亡くて、
作業をした人の名前も出されず、作品も倉庫の奥に積まれて埃を
かぶるばかりなんだからな。