1:名無しさん




家庭でお米を長く保存すると、虫がわいてしまうことがあります。 虫が自然発生することはないので、何らかのルートで家屋に侵入してきて、気がついたら 「虫がわいた」ということになります。

お米の主な害虫として、ノシメマダラメイガやコクゾウムシが挙げられます。

ノシメマダラメイガは1cm程度の蛾で、お米の外側や周りに卵を産みます。 幼虫はお米の外側から胚乳やぬか層を食べ、繭を作ってさなぎになり成虫が羽化します。 卵は0.5mm、幼虫は2mm程度の糸くずのようで、色はお米にそっくりなので、 よく注意しないと気づきません。 卵やさなぎは見えにくいですが、幼虫や成虫は見ることができます。

コクゾウムシは3mm程度の小型の甲虫で、お米の中に卵を産み、幼虫はその中で成長し、 さなぎとなって成虫になり、内側から食い破って外に出てきます。 卵、幼虫、さなぎはお米の中なので、成虫だけがある日突然わいたように見えます。

お米の害虫はお米だけを餌にするわけでなく、小麦粉やパスタなども餌にします。 知らないうちに、それらを餌に屋内で増え、その後お米の保存容器に移動するケースも 十分考えられます。 万全な予防のために、お米の害虫の発生源となるこれらの食品についても、 しっかり密封し、屑にも気をつけ、屋内と米保存容器の清潔を保つことが必要です。

また、ノシメマダラメイガの幼虫はビニールくらい簡単に食い破る能力があるので、 ビニールに密封しただけでは完璧とはいえません。

お米は長期保管を避け、約1か月で食べきることがおすすめです。 保管は、日光の当たらない、低温で温度変化の少ない場所が適当です。

どうしてもお米の害虫が気になる場合、 冷蔵庫の野菜室に厚手のビニールに包み保管すると良いでしょう。

お米の害虫は15℃以下になると活動が鈍り、増殖できなくなります。

お米に害虫を見つけたときの対処方法として、ベランダといった日光の当たる場所で 清潔な紙にお米を広げ、害虫をできる限り取り除くと良いでしょう。 ただ、あまり長い時間をかけすぎるとお米が乾燥してしまうので、注意が必要です。

また、炊飯時にお米をとぐことで、小さなコクゾウムシなどは除去できます。

しかし、人によっては、虫のわいたお米でアレルギーを起こす場合もあります。

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