「月曜から夜フカシ」などと称し活動、走行後にはラーメン食べて解散 基本的に違反行為をしない「旧車會」 なぜ茨城で一斉取り締まり?
「旧車會」を茨城・大洗町で一斉取り締まり
夜の静寂を切り裂く爆音で走るのは、「旧車會」と呼ばれるバイク集団。8月21日の午後9時半ごろ、茨城県大洗町では警察官約40人が取り締まりを実施した。メンバーの多くは若い頃に暴走族だった大人などで、旧型の改造バイクに乗って爆音を響かせて暴走することから、住民からの通報が相次ぎ問題となっている。
今回の取り締まりでは、集まった14台すべてのバイクに違法な改造が見つかり、整備するよう命令が出された。警察は今後も取り締まりを強化する方針だが、そもそも旧車會はどのような集団なのか。テレビ朝日社会部の難波仁史記者が解説する。<中略>
Q.暴走族と旧車會の違いは?
大きくは4点あり、1つ目は「年齢」。暴走族は基本的に未成年で18歳で引退するが、旧車會は基本的に中高年で構成されている。
2つ目が「ルール」。旧車會は明らかな違法改造や無免許などはせず、法令順守。ヘルメットをかぶり、信号無視・スピード違反など、基本的に交通違反はしないし、免許も持っている。暴走族はそれらを守らないというところで大きな違いがある。警察に対しても、旧車會の人は反発などはせず、私が取り締まりを取材した際も和やかな雰囲気だった。<中略>
Q.旧車會の当人たちは迷惑行為についてはどう話している?
話を聞くことができた28歳の男性は、「28歳なので『暴走族』という概念で育っていない。35歳以降の方などは元暴走族もいる。迷惑行為をするつもりはないが、集団で走って、自分の愛する旧車のエンジン音を出すのが醍醐味なので、そこは譲れない」
ちなみに取材したグループは「月曜から夜フカシ」と称して活動しており、月曜が悪天候の場合は水曜に「水曜どうでしょう?」という有名なテレビ番組をもじった形で活動しているようだ。みな走行後は駐車場の大きい24時間営業のラーメン店に行って、食べたら解散するという。そういった雰囲気・内容で、暴走族のような怖いイメージの活動ではないが、違反行為があることによって勘違いされてしまう。
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