邪馬台国の候補地の一つとして全国でも有名な奈良県桜井市の纒向遺跡から、世界最古とみられるチャバネゴキブリの破片が見つかったと奈良女子大学などが発表しました。日本列島において古墳時代にゴキブリがいたことを世界で初めて示したということです。
奈良女子大学と大阪市立自然史博物館などの研究チームが、奈良県桜井市の纒向遺跡の3世紀後半の土壌から、昆虫の背中の破片を発見しました。その模様から「チャバネゴキブリ」のものであることがわかり、世界最古のものとみられるということです。
研究チームによりますと、全世界で害虫とみなされているチャバネゴキブリは、アフリカ北東部が原産地とされ、地中海からヨーロッパに広がり、日本には江戸時代末期に入ってきたと推定されてきました。
しかし、今回の発見から研究チームが過去の記録を改めて調べなおしたところ、古墳時代には既にチャバネゴキブリが日本列島に存在したことが判明しました。
最近の学説では、チャバネゴキブリがアジア起源ではないかとする説も出てきていることから、今回の発見でチャバネゴキブリが日本原産である可能性も出てきたということです。研究成果は、今月22日に開かれる日本文化財科学会で発表される予定です
https://www.ytv.co.jp/press/kansai/detail.html?id=8ef35b37b4f0490c95fadb4ac02cb6e1