ウクライナのゼレンスキー政権の顧問を務めるアンドリー・ザゴロドニュク元国防相(45)が読売新聞の電話インタビューに答え、ロシア軍は民間人の虐殺やレイプを3月上旬頃に各地で始めたと述べた。ロシアは残虐行為への関与を否定するが、ウクライナは証拠を集めているという。
ザゴロドニュク氏は露軍による民間人の虐殺について、2月24日に侵攻が始まって1週間後ぐらいから「規模の小さな町や村から報告されるようになった」と説明した。これは露軍が首都キーウ(キエフ)やハルキウ(ハリコフ)など大都市攻略を目指しながら、ウクライナ軍や住民の激しい抵抗を受け苦戦し始めた時期と重なる。
「ウクライナ政府は、ロシア政府の許可を受けて虐殺は実行されたと見ている」と語った。
ザゴロドニュク氏によると、ウクライナは露軍の電話を大量に傍受し、虐殺や強奪の事実を確認している。ロシア国内の親類や知人に電話をかけ、宝石の強奪などを「自慢げに話す」兵士の会話記録も残っているという。
ウクライナ政府はキーウ近郊ブチャで民間人の多くの遺体が見つかったことを「ジェノサイド(集団虐殺)」と非難している。
露軍が占拠する東部や南部の町や村の現状を、ザゴロドニュク氏は「生き地獄」と表現し、「彼ら(露軍)は住民を脅し、レイプし、強奪している。まるで動物のようだ」と非難した。
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