【パリ=三井美奈】欧州で、環境活動家の暴走が止まらない。美術館でゴッホやモネの名画が相次いで攻撃され、各地で道路や橋が封鎖された。過激な抗議デモは、米国の富豪マネーが支えている。20世紀の「石油王」の孫娘が、スポンサーだと名乗り出た。
パリの国会議事堂前で2日、数十人が座り込み、路面に体を接着剤で固定するデモを行った。メンバーが「変化を起こすぞ」と叫び、警察に引きずられながら連行される様子がインターネットで動画配信された。同様のデモは2日前、付近の高速道でも起きた。活動家が文化遺産の屋根によじ登る騒ぎもあった。
一連のデモは「最後の革新」という環境団体が行った。参加したロバンさん(29)は、「地球は死に瀕している。手荒な手段もやむをえない」と正当化した。メンバーのほとんどを20代の若者が占める。
「最後の革新」は、米国の慈善活動家アイリーン・ゲティ氏(65)の非営利団体「環境緊急基金」が支援する環境ネットワークのひとつ。アイリーン氏は、「世界一の大富豪」と呼ばれたジャン・ポール・ゲティを祖父に持つ。20世紀、サウジアラビアやイラクの油田の開発で巨万の富を築いた人物だ。
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