引っ越しの時などに処分に困るのが家具などの大きな不用品。ネットで調べると買い取りや回収をうたう業者がたくさん出てくるが、回収にかかる料金を巡るトラブルは後を絶たないという。ホームページに明示していない料金を請求してきたり、なかにはトラックに運び込んだ後になって高額の「運搬料」を請求してきたりする事例もあるという。こうした商売の手法に法的問題はないのか。
近々、賃貸マンションから引っ越す筆者が困ったのが、新居では必要なくなる食器棚をどうするか。マンションの5階のため、独力ではマンションの1階まで運べそうにはなく、粗大ごみとして出すのは難しい。そこで利用したのが、不用品の買い取り・回収をうたう業者である。
ホームページには「出張、見積りは無料」「明朗会計」などと書かれていた。
ところが、当日……。
「ここマンションですから、トラックまで運ぶ手数料をいただく形になっちゃうんですよ」(従業員)
「運ぶ手数料って、ホームページに書いてなかったですよね。電話でも説明なかったですよ?」(筆者)
「そうなんですけど、どうしてもいただく形になっちゃうんですよ」(従業員)
自治体による粗大ごみの回収は予約制のため、引っ越し日には間に合わない。仕方なく、数千円を支払う羽目になったのである。買い取り額がつかないのは想定していたが、おカネをとられてしまうとは――。
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