国の防衛政策をテーマにした講演会が2日、鹿児島市であった。防衛ジャーナリストの半田滋氏(68)は政府が閣議決定した安全保障関連3文書を「先制攻撃を容認したに等しい」と批判。反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有は「日本を壊滅させる恐れがある」と指摘した。
半田氏は、日本に対する武力攻撃がない段階でも、米国などが攻撃された場合に「存立危機事態」として認定されうると説明。「他国に先制攻撃する可能性がある。他国から反撃を受けた日本は大きな打撃を受ける」と話した。
台湾有事に米国が介入し日本が参戦した場合、戦場は日本と台湾になるとし、「敵基地攻撃能力を持ち米国を支援することは、自滅を選んでいるようなもの」と主張。「平和は軍事力ではなく、命がけの外交で実現すべきだ」と述べた。
市民団体「憲法壊すな・戦争法廃止!かごしまの会」が主催し、約200人が参加した。
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