羽を広げると10cm以上 街灯に寄ってくる巨大ガ「クスサン」札幌で大量発生 原因は?いつまで続く?
羽を広げると10cm以上にもなる大型のガが札幌市内で大量発生、市民の生活にも影響が出ています。
「なんか大きくて怖かったです」。
「枯れ葉だと思ったんですけど、よく見たら気持ち悪かったです」。
「近寄れないくらい鳥肌が立つくらいです」。
街を行き交う人たちが怯えているのは、札幌の西区を中心に先週から突如、大量発生している大型のガです。一体何なのでしょうか、害虫に詳しい専門家は。
道総研・林業試験場 内田葉子・研究職員)
「今回大発生しているのはクスサンという蛾になります」。
「クスサン」の大きさはおよそ10cm。スマートフォンと同じくらいの大きさです。昼間はじっとしていますが、夜になると活発に動き回ります。地下鉄の駅の壁にも。ネオンがきらめくパチンコ店の前の歩道にも。通行する人は小走りをして、よけていきます。お店にも被害が。中華点心の路面店では…。
茶寮琴似店・辻英明さん)
「土曜日は一気に3匹くらい入ってあたふたしましたけど。(店が)開いているので入りやすいと思います。街灯があると寄ってくる気がします。」
ふだんは山や森林に生息している「クスサン」。これまでも道内で大量発生したことはありますが、札幌では初めてだそうです。
道総研・林業試験場 内田葉子・研究職員)
「クスサンの大量発生の原因は、まだわかっていません。実際、温暖化の影響とか、気候変動で蛾が増えやすくなっているという研究者もいます」
「クスサン」に毒性はなく人体への影響はないということです。とはいえ気持ち悪いと感じる人も多いはず。大量発生はいつまで続くのでしょうか。
道総研・林業試験場内田葉子・研究職員)
「成虫の寿命は1週間から10日ほどという短い期間。いま大発生していても翌週、数日でおさまると思います」。
https://www.htb.co.jp/news/archives_22236.html