三菱重工業は16日、三重県松阪市の工場の一部を、消毒薬などを手がける健栄製薬(大阪市)に売却した。国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット(SJ、旧MRJ)」の尾翼などを手がけていた。
三菱重工によると、SJの製造を担う同社工場の売却は初めて。SJは開発を中断しており、事業化が見通せなくなっている。
売却したのは、工場のおよそ半分にあたる約8万3千平方メートルの土地と建物の一部。売却額は非公表としている。残る半分の土地は航空機部品メーカーなどに貸し出しており、三菱重工が所有を続ける。
松阪工場では、SJの尾翼を量産する計画だった。開発の中断で稼働しておらず、従業員もいなかったという。
朝日新聞 2021年12月17日 7時00分
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