【モスクワ=石川陽平、パリ=白石透冴】フランス大統領府は8日、ロシアが10日からベラルーシで本格化させる合同軍事演習について、終了後にロシア軍が部隊を撤収させる方針だと明らかにした。7日の仏ロ首脳会談でロシア側に確認したという。だが、ロシアはなおウクライナとの国境付近に10万人規模の部隊を展開している。緊張の緩和につながるかどうかは不透明だ。
合同軍事演習はロシアが極東地域などからも部隊を移動させ、10日からベラルーシ全土で本格的に実施する。20日に終了する予定だ。ロシア通信によると、両国軍合わせて6万~8万人が参加し、防空システムや戦闘機、戦車、装甲車などを投入する。
米欧の一部からは、演習終了後もロシア軍がベラルーシに多数の部隊を残したり、ベラルーシから隣国のウクライナに侵攻したりするとの観測も出ていた。
仏大統領府によると、7日の首脳会談ではウクライナ情勢を巡り、ロシア側から「これ以上緊張を高めない」との言質を引き出した。だが、ロシアのプーチン大統領はこれまでもウクライナに侵攻する考えがないと繰り返している。
全文はこちら
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR087FM0Y2A200C2000000/