東スポ2022年05月29日 05時15分
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/tennis/4220387/
プロテニスプレーヤーの暴挙が止まらない。現在、開催中の4大大会「全仏オープン」(パリ)の女子シングルス2回戦(26日)で、世界ランキング63位のイリーナ・ベグ(ルーマニア)が投げたラケットが観客席の子供に当たる衝撃的な事件が起きた。<中略>
テニス選手はコートに立てば孤独の戦い。試合中のストレスや怒りをぶつけるのはラケットしかない。ユーチューブでは選手がラケットを強打するシーンを集めた動画が投稿されているが、この現象についてテニス用品の大手メーカー関係者はこんな本音を漏らす。
「彼らはラケットを自腹で買ってないから壊せるんでしょう。トップ選手はスポンサーからタダでラケットを提供されますから。自腹だったら叩きつける前に制御がかかりますよ。メーカーとしは悲しいですね」
ラケット投げに関し、国際テニス連盟の規定では一定の行為を超えると罰金。それとは別にメーカーと選手の間でもラケットを破壊した際の罰金が契約書で交わされている。前述の関係者は「常習犯になると罰金の金額も高めに設定されるものです」と内幕を明かす。
以前、大坂と契約するヨネックスは「弊社のテニスラケットは、国内の自社工場にて最新の技術と熟練の技で1本1本を丁寧に生産しております。残念なことが起こらないように望みます」と切実に訴えた。果たして、プレーヤーの暴挙がなくなる日は来るのだろうか。