大阪 法善寺 石像覆うこけはがされる 器物損壊容疑などで捜査
大阪・ミナミの法善寺にあるこけに覆われた姿が特徴的な石像の一部が、顔や頭の部分のこけをはがされる被害に遭っていたことがわかりました。警察はこけも石像の一部ととらえ、器物損壊などの疑いで捜査しています。
被害に遭ったのは、大阪・中央区の繁華街の一角にある法善寺の、2体の石像です。
法善寺によりますと去年12月20日、2体の石像の全体を覆っていたこけのうち、顔と頭の部分のこけがはがされているのを参拝者が見つけたということです。
境内の防犯カメラには前日の早朝、何者かがひしゃくを使って石像の頭をこするような様子が写っていました。
これらの石像は水をかけると願いがかなうとされ戦後まもなく参拝者が水をかける風習が始まり長い年月をかけてこけに覆われたということです。
中央にある「水掛不動尊」(みずかけふどうそん)と呼ばれる石像を含めて、地元の人たちや観光客に親しまれてきました。
法善寺の神田真晃副住職は「被害を知ったとき、なんでこんなことをしたんだろうと思いました。こけむした姿になるまで、どれだけの方がお参りして水をかけてくださり、何年かかったのかと考えるととても切ないです」と話していました。
警察は寺から出された被害届を受理し、こけも石像の一部ととらえ、器物損壊などの疑いで捜査しています。
防犯カメラ こけの一部がはがされるような様子
寺の境内にある防犯カメラには、石像を覆っていたこけの一部がはがされるような様子が写っていました。
映像は、去年12月19日の午前5時ごろのもので、何者かが手に持ったひしゃくで石像の頭の部分を何度もこすっているように見えます。
石像の頭の部分を当初、緑色のこけが覆っているのが見えますが、ひしゃくでこすられたあとは緑色のこけがなくなり、はがされたように見えます。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220203/k10013465541000.html