一言で言えば、バカがバカで許されない時代になったということだろう。年明けから相次いだ回転寿司チェーン店での「迷惑動画」拡散騒動。中でもスシロー「醤油ペロペロ」少年はとてつもなく重い十字架を背負うことに……。その母が胸中を告白した。
その少年の自宅は、岐阜県内のさる地方都市にあった。市の中心部から山間部に車で走ること15分。一面の畑の中に立つ敷地面積500平米ほどの家を訪ねると、少年の母が玄関ドアを開けて応対に現れた。
――今回の件をどのようにお考えですか。
「お騒がせして本当に申し訳ないです。全てこちらが悪いことなので弁解の余地はありません」
――息子さんは今どのようなご様子ですか。
「反省して、警察とスシローさんの判断を待っている状態です。散々ご迷惑をおかけしましたので、高校は自主退学しました。本当に申し訳ない……」
伏し目がちに語る母。
「これからのことはわかりません。何であんなことになったのか……」<中略>
「器物損壊、威力業務妨害の二つの罪に該当する可能性があると考えられます」
と少年の今後を解説するのは、飲食業界向け法務サービスを取り扱う法律事務所「フードロイヤーズ」代表弁護士の石崎冬貴氏だ。
「ただ、本件は少年法が適用され、家裁に送致されることになる。本人の反省の度合いや素行にもよりますが、保護観察処分、場合によっては不処分となることも考えられます」
では、民事の方は? ワイドショーでは、アメリカなら億単位の請求の可能性も、と報じられたが、
「スシロー側は一連の対応にかかった費用を含め、かなり踏み込んだ額を請求すると思います」
と自身でも飲食店を経営する石崎氏が続ける。
「湯飲みの消毒や醤油ボトルの入れ替えにかかった費用は認められるでしょう。ただ、売り上げの減少分や、設備投資分まで認定されるかは疑問です。売り上げが減ったとしても本件との因果関係は立証しづらく、アクリル板の設置なども、損害というより店の自衛の範疇(はんちゅう)と解釈されてしまいますからね。株価も日々変動するもので、下落が損害とされる可能性は更に低い。少年側が負う額は全体でもせいぜい数十万円に収まるのではないかと思います」
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