韓国・ソウルで28日に開かれた「コンテンツIPマーケット2023」の開幕式で、サンリオの辻朋邦社長が基調演説を行い、K―POPグループとの多様なコラボレーションをさらに拡大するとの方針を示した。
30日まで開かれる「コンテンツIPマーケット」はウェブトゥーン(縦スクロール漫画)、ゲーム、映画、ドラマ、大衆音楽などコンテンツ産業全分野のコア企業が集まり、コンテンツIP(知的財産)映像化や商品化、海外進出の協業などを模索するビジネスイベント。
サンリオは昨年、韓国の男性グループ、NCTとコラボレーションし、韓国と日本でポップアップストアを展開してグッズを販売した。韓国の音楽専門チャンネルMnetのオーディション番組「プロデュース101」の日本版「PRODUCE 101 JAPAN」から誕生した日本の男性グループ、JO1(ジェイオーワン)ともタッグを組み、新オリジナルキャラクターを開発した。
辻氏は、アイドルグループのメンバーが直接キャラクターを作る過程を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開したところ、アイドルのファンがキャラクターのファンになったとし、成功例に挙げた。今後目指すエンターテインメント産業はサンリオだけの力でできるものではないとし、サンリオと韓国の事業パートナーシップは重要だとの考えを示した。
また、1960年創業のサンリオが60年以上にわたり生命力を維持できた理由として、IP多角化とライセンス事業を挙げた。同社の代表的なキャラクター「ハローキティ」だけに頼らず、さまざまなキャラクターを生み続けたことが功を奏したと語った。サンリオが世に送り出したキャラクターは450種を超え、さまざまなポートフォリオを増やすとができたのも成功の鍵だったと述べた。
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