カシオ計算機は14日、電子辞書の新モデル開発を中止すると発表した。スマートフォンの普及や少子化で需要減が避けられないと判断した。発売済みの製品の生産と販売は継続する。
カシオ計算機は、中国の景気低迷で時計の販売が伸び悩むなど業績が低迷しており、電子ピアノを含むサウンド事業でも製品の種類を半減させて生産を効率化する。2024年春から進める構造改革では25年3月期に約600人の人員削減を行うほか、電子レジスター事業からの撤退を決めた。
14日発表した24年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比2・7%減の1957億円、最終利益が57・3%減の42億円だった。
一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会によると、23年の電子辞書の国内出荷台数は38・5万台で、ピークだった07年の280・5万台の7分の1以下に減った。
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