スーダン戦闘長引けばコーラなど炭酸飲料が飲めなくなる!? 重要原料アラビアガムの供給止まる恐れ
アフリカ北東部スーダンでの戦闘勃発を受け、国際的な消費財メーカーはアラビアガムの調達体制の強化を急いでいる。アラビアガムはスーダンの最も重要な輸出品であり、炭酸飲料からキャンディー、化粧品に至るまで、実にさまざまな商品の重要な原料として使われている。
アラビアガムの代替品はほとんどなく、世界的な供給の約70%は、スーダンに広がるサヘル地域のアカシアの木から産出する。だが、アフリカ大陸で3番目に広い国土を有する同国は現在分裂状態に陥り、国軍と準軍事組織の間で戦闘が発生している。
輸出企業や業界関係者がロイターに語ったところでは、スーダンの慢性的な政情不安を懸念して、アラビアガムに依存している企業、たとえばコカコーラやペプシコなどは、以前から供給難を避けるための備蓄を進めており、3─6カ月分に相当する量を確保している例もあるという。
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