1:名無しさん




 前線に湿った空気が流れ込んだ影響で、関東地方は11日午後、猛烈な雨に見舞われた。気象庁は東京都や神奈川県に記録的短時間大雨情報を発表し、都内では河川氾濫や浸水被害も起きた。

 同庁によると、1時間降水量の最大値は、東京都世田谷区で92ミリ、大田区で88・5ミリといずれも観測史上最多を更新した。世田谷区では多摩川水系の谷沢川が一時氾濫した。品川区を流れる立会川もあふれ、区は約5000世帯に「緊急安全確保」を出した。自宅が20センチほど浸水したという同区の女性(85)は「どんどん水が入ってきて怖かった」と振り返った。

 交通網も乱れた。東海道新幹線は一部区間で運転を見合わせ、在来線も川崎市でJR南武線の線路が冠水した。東海道線と横須賀線も止まった。品川駅のタクシー乗り場には午後8時頃、50人ほどが列を作った。横浜市に帰る男性会社員(59)は「京浜東北線がひどい混雑だったので諦めた」と話していた。羽田空港の発着便にも欠航や遅れが相次いだ。

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