1:名無しさん




サラリーマンが、永年勤めた後にやってくるのが定年です。

世の中の文章を見渡すと、「停年」という書き方をしているものをみかけます。

「定年」が一般的ですが、「停年」でも「そこでとまる」という意味がありそうで使われるのでしょうか。

「停年」のほうは結構歴史があり、単独のことばとしても通用していました。

漢字によって意味の使い分けをしていたこともあるようです。

「定年」は「定まった年齢」の意味で、軍隊の召集年齢として21歳の区切りをしていた明治時代などはこの年齢を「定年」としていたとあります。この場合の「定年」は「一定年齢」と言いかえられます。

もちろん官庁や会社などの退職年齢も「一定年齢」ですから「定年」になるわけです。

一方の「停年」は少しややこしく、旧軍隊時代の歴史を振り返る必要があります。

旧陸海軍の服役期間のうち「現役定限年齢」と呼ばれるものがありました。階級により違いますが、大将は65年、中将は62年、少将は58年などと決まっていて、現役として服務できる最高年齢を示していました(陸軍服役条例)。尉官の一番下の少尉では45歳でした。

これは軍隊での「定年」のことです。

https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/uraomote/051.html