1:名無しさん


 



一夜干しの魅力は、日光に当てず、低温環境で干すことによって、干し加減にばらつきが出にくい点にあります。また、酸化を引き起こす高温や紫外線を避けるため、脂の風味が保たれ、仕上がりはやさしい味わいになります。

一夜干しを作るのに最も適しているのは冬です。特に、氷温(0℃前後でも凍らない温度帯)の冷たい風に当てることで、魚の旨味成分が増すことがわかっており、冬ならではの風味が楽しめます。

一方、天日干しは太陽の光にさらすことで、紫外線の作用が干物を美味しくするとされています(このメカニズムは現在も完全には解明されていません)。天日干しの特徴は、表面にしっかりとした食感が出る一方で、中はふんわりと仕上がるという食感のコントラストです。そのため、一夜干しに比べてやや力強くダイナミックな味わいになる傾向があります。

静岡の有名な干物屋によると、実際には魚を太陽光の下で干すのは30分~1時間程度で、その後は日陰で仕上げるのが一般的とのことです。

「天日干しの方が美味しい」とよく言われますが、実際には一夜干しと天日干しはそれぞれ異なる良さを持っており、どちらが優れているとは一概には言えません。観光地などで販売される「天日干し」と銘打たれた商品には、品質にばらつきがある場合もあるため、購入の際には注意が必要です。

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