クローン繁殖種の日本フナ、有性生殖種と交雑しながら遺伝的多様性を獲得か –
https://univ-journal.jp/130508/
2021年11月27日
日本人に馴染み深い淡水魚「フナ」には、通常の「雄と雌で有性生殖をする2倍体(有性フナ)」と「雌のみでクローン繁殖をする3倍体(クローンフナ)」が存在する。クローンフナはいわゆる「ギンブナ」で、日本全国の河川や湖沼に最も一般的に生息している一方で、有性フナにはオオキンブナ、ニゴロブナなどが含まれ、クローンフナと共存している。
クローンフナは、有性フナの雄の精子を卵の発生の刺激にだけ利用し、卵から生まれる子は雌親のクローンとなる、特殊なクローン繁殖(雌性発生)を行う。このようなクローンフナは、日本だけでなくユーラシア大陸にも生息しているが、その起源は明らかではなく、またクローン繁殖であるにも関わらず各地のクローンフナの間で遺伝的多様性が見られることが謎となっていた。
京都大学、東海大学、琉球大学、長崎大学らの研究グループは、日本全国とユーラシア大陸から採集した約1000個体のフナの遺伝子を詳細に比較解析した結果、クローンフナの起源と遺伝的多様性をもつ理由を突き止めた。ユーラシアのクローンフナには日本の有性フナの遺伝的特徴が見出されなかったのに対し、日本産クローンフナには日本の有性フナとユーラシアのフナの双方の遺伝的特徴をもつハイブリッド様のゲノムが認められたとしている。特に、日本のクローンフナは、同所的に生息している有性フナと遺伝的類似性が高かったことから、各地でクローンフナと有性フナの遺伝的交流があったと考えられるとする。
すなわち、日本のクローンフナはもともと大陸起源で、日本列島と大陸が地続きになった氷期に日本へ侵入した可能性が高く、その後は在来の有性フナと稀に交雑・生殖し、新たな遺伝子を獲得しながら進化してきたことが推測される。
(略)
※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。
池のフナ全部同じやつって事か?
いろんな種で雄の存在が要らなくなっているそうだな。
>>8
それって遺伝病とかのリスクも増えるということ
>>1
京大ってフナも研究してるんだな
ハエを使った進化の研究も何十年とやってるし
凄いな
3倍体がどうやって有性生殖するのかの解析はまだなのか?
>>17
まれに4倍体が産まれて、それと2倍体が
有性生殖すると遺伝子が混ざった3倍体になるんじゃなかったかな。
>クローンフナは・・有性フナと稀に交雑・生殖し
うわぁ、何でもアリなんだ。器用だな。
その地続きだった時に大陸から渡ってって、淡水魚ってそもそもどうやって陸上移動すんのよ?
その時だけ歩くのか?
>>18
人が持って運ぶことは考えないのか
>>18
治水がなされていない川では
流路変更が当たり前のように発生する
>>18
雨の時に陸上を這うとかもあり
>>18
東京湾の底で多摩川と利根川が合流してた時代があるし、断層活動や侵食などで、河川が別の河川の水を奪う河川収奪が起こることだってある。
地球はダイナミックなのですよ。
>>18
鳥が掴んで運ぶ
素晴らしい研究でぎょさいます!
発生時に借りるだけのつもりが時々本当に有性生殖したりして複雑になっていきそう
クローンは病気で全滅しやすいからな
遺伝的多様性はその為に必要
後のフナネードを引き起こすとは今はまだ・・・
染色体異常でも増えるのか