1:名無しさん




宮崎駿監督作『となりのトトロ』(88)や『魔女の宅急便』(89)のラインプロデューサーを務めた田中栄子が主宰するクリエイティブ集団STUDIO4°Cは、ハイクオリティな映像と独特な世界観で世界中に多くのファンを抱えてきた。本作では絵を1枚1枚描く⼿描きアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と美しい背景美術が、世界の映画祭でも高く評価されている。

このキャラクターデザインが、アニメーション制作の面でもプラスに働いたそうで、通常のアニメーションでは作中に登場するキャラクターの頭身のバランスを統一させるところ、本作ではその常識を取っ払い“動き”に注力した。結果、一般的なアニメ映画の作画枚数が約3万〜4万と言われているところ、本作の総作画枚数はなんと10万枚超えに!

個性的なキャラクター造形に動きが加わることで、ステファンとチャオ以外のキャラクターもとても生き生きと輝いている。青木康浩監督は、「世の中、どんな人でも自分が主役だと思って生きていると思うんです。僕らからすると脇役に見えるような人でも、その人にはその人の人生がありますから。みんなが同じ時間を生きていて、街中ではいろいろ人生が交差している。そのなかでちょっとした偶然から恋が生まれることもある。そんな些細な“奇跡”を描いてみたかったんです」と回顧している。

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