1:名無しさん





―空調設備の設置状況について教えてください。

平成25年度に、市内すべての公立小・中学校で全普通教室への空調設備設置は完了しています。当初、平成25年から3年計画で設計と施工を検討していましたが、平成24年1月に国が出した臨時交付金を活用して、1年間で市内24校の空調設備の設置を終えました。学習環境改善のため、計画を前倒しできたことは喜ばしいことでしたが、一方で課題もありました。

―それはなんでしょう。

電気料金の問題です。空調設備の導入は交付金の活用でまかなうことができましたが、毎月のランニングコストは、市が負担していくことになります。近年の猛暑の影響もあり、ある程度電気使用量が増加することは想定していたので、対策を練る必要がありました。そんなときに、民間企業から提案を受けたのです。

―どのような提案でしたか。

毎月の電気料金を抑制する空調管理システムの導入提案です。電気料金高騰のおもな理由に、集中的な電力使用があります。このシステムを活用し、学校内の空調を一括管理することで、たとえば各教室の空調をフロアごとに時間差で起動させ、デマンド値(※)の上昇を抑えることができます。基本料金の算出基準となるデマンド値の一時的な上昇を抑えられれば、基本料金は下がっていきます。

https://www.jt-tsushin.jp/articles/case/jt17r_yame_tokyo