1:名無しさん




現在有効な紙幣ではシンガポールの10,000ドル(日本円で1190,000円相当[13])が実質的な価値として世界最高額の紙幣といわれている。現在も発行され、広く流通している紙幣では、スイスの1,000フラン紙幣(日本円で約179,000円相当[13])や200ユーロ紙幣[注釈 2](日本円で約35,000円相当[13])が高額紙幣の代表として挙げられる。これらの紙幣はシンガポールの10,000ドル紙幣のように事実上一般人が手にすることのない紙幣と異なり、旅行者も普通に手に出来るものである。かつて有効だった紙幣としては、スウェーデンにも10,000クローナ(発行当時日本円で約650,000円相当)の高額紙幣があった。

2000年代より犯罪対策の観点などから最高額紙幣の廃止を検討する国が現れ始め、前述の10,000シンガポールドル紙幣や500ユーロ紙幣はすでに発行が終了している。こうした動きの顕著な例として2016年のインドが挙げられる。11月8日午後8時、インドのモディ首相は「4時間後に500ルピーと1000ルピーを廃止する」ことを発表。翌日からは、金融機関に紙幣交換を求める人々が殺到し、市中が一時的に混乱した。2種類の高額紙幣廃止は、偽造紙幣の流通防止、所得隠しや脱税防止などを目的としたもので[14]、翌年、モディ首相は記者会見で紙幣廃止に触れ「銀行システムに決して戻らなかった3兆ルピー(約5兆2千億円)が紙幣廃止で戻ってきた」と自己評価した[15]。

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