紅茶は世界商品
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) December 17, 2024
偽物対策のため国際規格ISOにも英国主導で紅茶の定義を定めた
21世紀初頭、緑茶も世界中に普及したため紅茶と同じく国際標準を検討されてきたが原案を見て日本は驚愕
原案だと、抹茶も玉露も緑茶の定義から外れる……
事の重大さに気付いた日本政府は会議に一人の男を送り込んだ pic.twitter.com/t4PC9yeuxn
原案には「緑茶は機能性成分のカテキン類が含まれることが優れた特徴」と書かれており、その下限値が示されていた
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しかし、玉露も抹茶の原料である碾茶も、生育過程で日光を遮ることで苦味成分であるカテキンを減らしたお茶
日本は議決権のない立場だったが、議長国の英国に掛け合い、問題点を指摘
茶分科委員会の会議にて、日本はプレゼンを行う
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最高級の京都府産抹茶と福岡県産玉露を携えて
「これらも緑茶ですよね?」
委員たちを味で納得させ、規格の脚注に玉露や抹茶の事情を明記してもらえることに
ちなみに委員からはその時に出したお茶のサンプルを送ってくれと頼まれるほどだったそうだ
国際会議で成功をおさめたが、次の戦いの場は日本国内だった
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国内の業界団体にはISOの仕組みや国際規格とは何かを知らない者たちがおり、彼らを説得して国内委員会を整備し、国際会議で議決権を持つメンバーとなる準備を進めた
『緑茶』が定義されたのであれば、次は『抹茶』が定義される番だからだ
日本発祥の抹茶はブランド化されてMatchaとして世界商品化されている
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しかし、緑茶を粉末状にしただけのものが出回っていたり、ひどいものだとルイボスティーを粉末にしたものを「Matcha」として売っていたりしている
この現状を打破するには抹茶を国際規格化し、偽物を締め出す必要があるのだ
国際的に、誰もが納得するような定義を作成するのは難しい
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酸化する各国の共通の敵である偽物や混ぜ物と戦うため、時にぶつかり合い、時に協調しお互いを認め合いながら進める必要がある
そう言う風にして作られた国際規格には『魂』が宿っているのだろう#にいがたさくらの小話 その309改
以下、参考文献
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角川 修,ISO/TC34/SC8(国際標準化機構/食品専門委員会/茶分科委員会)について,茶業研究報告,日本茶業技術協会,2017https://t.co/KZw1El5RKv
谷口 郁也,世界で需要が高まる抹茶の国際標準化推進,国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 ,
農研機構技報 (NARO Technical…
面白い話なのですが、断続的に参加していた専門家たちがそれに気づき、09年に角川さんがプレゼンを行ったという経緯ですが、 「政府がある男を送り込んだ」という話にまとめていいのかな
— 离右派只差49米 (@49mFar) December 17, 2024
実際政府がOメンバーであまり活動していなかったから、こういう事態が起きたのではないかと思いますけど pic.twitter.com/iZLePtbhhd
ちょっと140文字に入れるのに省略しまして申し訳ありません・・・
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) December 17, 2024
詳しくは参考文献を見ていただければと思います
その男の名は…
— 樽前🎐@学園ツービート r=L/1+εcosθ (@horlicks246) December 17, 2024
詳しくは参考文献をご覧ください
— にいがたさくら@小話する人 (@monkey_across) December 17, 2024
(インタビュー記事が見やすいと思います)
食べ物飲み物にかける日本人の情熱はすごい
— 秋葉原を徘徊する元ニート (@Tokyo1100006) December 17, 2024
そこで挫けていたら、抹茶がハーゲンダッツに逆導入されなかったかも…🧉 https://t.co/YFfQiUprFK
— 呉市民まりもん@高血圧、宇宙軍7期一等兵 (@Blue_Marimon) December 17, 2024