道路の終着点にある、トンネルを通らないと到達できない秘境集落 pic.twitter.com/qhRYkvQUSR
— mimizuku@旅と廃墟と街巡り (@hopigon) July 26, 2025
北海道南部、福島町の岩部地区をご存じでしょうか。かつては本州から渡ってきた人々が400年以上前に暮らし始め、それ以前にはアイヌの人々の営みも記録されている、歴史深い集落です。
豊かな自然の恵みに支えられ、多くの人が暮らしていたであろうこの土地も、いまでは実際に住んでいるのはわずか2世帯(住民登録上は5世帯)に過ぎません。龍神を祀る岩部龍神堂が静かに時を刻み、訪れる人の気配に動じることなく昼寝をする狐の姿からも、人の往来が少なくなったことが感じられます。
岩部集落へと通じる道はあるものの、海辺で途切れ、その先は船でしか進むことができません。こうした立地もあり、「限界集落」という言葉が違和感なく当てはまる場所です。
しかし、この岩部から続く海岸線沿いには、まさに「人の手が届かなかったからこそ守られた」大自然が広がっています。圧倒的な景観に、思わず息をのむ人も少なくありません。「長きにわたり広く知られることのなかった、北海道の秘境」という言葉がぴったりの場所です。
地下深くには青函トンネルが走り、その中を最新の新幹線が猛スピードで駆け抜けているなど、まるで信じられないような静けさがここにはあります。
岩部海岸沿いの景色、そしてかつて「穴間」と呼ばれていた青の洞窟も、かつては地元の人にさえなじみのない場所でした。なにしろ陸路がないため、船でしか辿り着けないのです。
ところが近年、全国的な人口減少への危機感や、地方創生への関心の高まりを受け、この知られざる地元の絶景が、観光資源としてにわかに注目されはじめています。
https://kurashigoto.hokkaido.jp/report/20190716090713.php

