潮目が変わったのは、小野寺氏の解任決議案が議題となった1日の衆院本会議で、立民の山井和則衆院議員が行った2時間54分の趣旨弁明演説だった。
長時間にわたって演説するフィリバスター(議事妨害)と呼ばれる戦術で、日本維新の会と国民民主党は「昭和の政治だ」と反発。鈴木財務相の不信任決議案の採決でそろって反対に回ると、立民は1日深夜、予算案の2日採決で自民と大筋合意するなど、方針転換せざるを得なくなった。
自民内からは、主要野党で不信任決議案に賛成したのが、立民以外では共産党だけだったことから、「『立憲共産党』批判を恐れ、引いたのではないか」との見方が出ている。立民幹部は「予算案の年度内成立は確実になり、他の野党の信頼も損ねた。うちだけ損をした格好だ」と肩を落とした。
徹底抗戦の方針貫けなかった立憲民主、「腰砕け」の対応に…反発招いたフィリバスター
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