宮城県大崎市を拠点に活動するNPO法人「シナイモツゴ郷(さと)の会」が、湖沼の生態系を壊すアメリカザリガニを食べて減らす活動に取り組んでいる。捕獲したザリガニを飲食店に無償提供するほか、スープや春巻きなど多彩なレシピを提案し、ザリガニ料理の普及を図る。捕獲して廃棄するのではなく、消費することが持続可能な駆除活動につながると需要の掘り起こしを図る。
郷の会は昨年、大崎市鹿島台の3カ所のため池で、約4万匹のアメリカザリガニを捕獲した。暗い場所を好む習性を利用した駆除装置を3年前に導入し、平均捕獲数が5倍に増えた。
体長7、8センチある大きめのザリガニは、仙台市の中華料理店「新天地人」に提供する。店は野菜やニンニクなどとの炒め物にして、辛さが人気の麻辣(マーラー)味など5種類を6~11月、200グラム750円で試験販売する。
郷の会によると、鹿島台のため池は水源地に近く、ザリガニは身に臭みがない。食用ザリガニは輸入の冷凍品が多いが、捕獲して生きたまま店に届くため、鮮度が格段に違うという。
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