ロシアのプーチン大統領は27日、北大西洋条約機構(NATO)首脳らによる声明と西側諸国の対ロ経済制裁を受け、核戦力を含む核抑止部隊を高度の警戒態勢に置くよう軍司令部に命じた。米国は、緊張を高める受け入れられない行為だと非難した。
全文はこちら
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-nuclear-idJPKBN2KW0L9
ロシアのプーチン大統領は27日、北大西洋条約機構(NATO)首脳らによる声明と西側諸国の対ロ経済制裁を受け、核戦力を含む核抑止部隊を高度の警戒態勢に置くよう軍司令部に命じた。米国は、緊張を高める受け入れられない行為だと非難した。
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ウクライナ、ロシアを国際司法裁に提訴
[27日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ロシアによる攻撃を巡り国際司法裁判所(ICJ)に提訴したとツイッターの投稿で明らかにした。
「ロシアはジェノサイド(大量虐殺)の概念を巧みに使い侵略を正当化した責任を取らなければならない。ロシアに軍事行動をすぐにやめさせるよう命じる緊急決定を求めており、来週審理が始まることを見込む」と述べた。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-icj-idJPKBN2KW0GV
ロシアとウクライナ 代表団が会談へ ウクライナ大統領が発表
ロシア軍によるウクライナへの侵攻をめぐりウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ウクライナの代表団がロシア側と会談することを明らかにしました。
会談は、ウクライナとベラルーシの国境付近で行われる予定で、前提条件なしで会うことで合意したということです。
ゼレンスキー大統領は25日、「人々の命が失われるのを防ぐため、交渉のテーブルにつこう」と述べ、プーチン大統領に話し合いを求めていました。
ロシア大統領府のペスコフ報道官もウクライナとの交渉に向けて、代表団をベラルーシにすでに派遣したと明らかにしていました。
双方の会談で停戦をめぐる交渉が行われるかが焦点です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220227/k10013504591000.html
関連
ロシア、停戦交渉団派遣の用意 ウクライナ非軍事化条件
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8f19fa59e1d0c55d02028020a6b85a86679fdd1
【モスクワ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアのプーチン大統領に停戦交渉を呼び掛けた。インタファクス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官はプーチン氏がこれに応じ、国防省や外務省の代表団をベラルーシの首都ミンスクに派遣する用意があると述べた。ウクライナの中立化と非軍事化が条件とした。
ギリシャ政府は26日、ウクライナでギリシャ人10人がロシア軍の空爆に巻き込まれて死亡したと発表した。ギリシャのミツォタキス首相は26日夜(日本時間27日朝)、ツイッターで「きょう、無実の市民10人がロシアの空爆によって死亡した。今すぐに爆撃をやめるべきだ」とロシアを強く非難した。
ギリシャ外務省の発表などによると、空爆があったのはウクライナ南東部の港湾都市マリウポリ近郊の複数の都市で、26日に駐在員などとして現地にいたギリシャ人計10人が死亡した。ロイター通信によると、マリウポリとその近郊には多くのギリシャ人が住んでいるという。
ウクライナでギリシャ人10人死亡 ロシア軍の空爆で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB271400X20C22A2000000/
クリチコ・キーウ市長は27日昼、ウクライナ首都キーウ(キエフ)は防衛を続けており、現在ロシア軍は市内にいないと発表した。
クリチコ・キーウ市長が動画メッセージにて伝えた。
クリチコ氏は、「ウクライナ首都キーウ(キエフ)は防衛を続けており、現在ロシア軍は市内にいない。私たちの軍、治安機関職員、領土防衛部隊は、工作員を摘発し、無力化している。夜には、銃撃戦があった。いくつかの大きな工作員グループを殲滅した」と報告した。
https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3414759-kiu-shi-neini-xian-zairoshia-junhainaiyue-yao-chaomade-wai-chu-jin-zhi-lingkiu-shi-zhang.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e7e45db9eca7e29d3387c1234389a8b456a1bfa
フランス当局は26日、同国海軍が欧州連合(EU)の対ロシア制裁に基づき、ロシアの貨物船「バルチック・リーダー(Baltic Leader)」をイギリス海峡(English Channel)で拿捕(だほ)したと明らかにした。
船は仏北部ルーアン(Rouen)から、バルト海(Baltic Sea)沿岸サンクトペテルブルク(St. Petersburg)に向かっていた。積み荷は乗用車だった。
仏海軍は北部ブローニュシュルメール(Boulogne-sur-Mer)まで船を誘導した。同船はロシアのウクライナ侵攻を受けたEUの対ロシア制裁の対象となっている企業が保有する疑いがあるという。
ロシア中央銀行は27日、28日に実施するオペレーション(公開市場操作)について、資金供給額に制限を設けず実施する方針を示した。国内金融機関を対象とする新たな制裁が発表された後も、銀行システムは引き続き安定していると述べた。
中銀は、銀行のキャッシュカードは普段通り使えており、現金の引き出しはいつでもできると説明。また銀行が中銀の資金貸出制度を利用する際に差し入れる担保の要件を緩和し対象を拡大する方針を示した。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-cenbank-repo-idJPKBN2KW0EG
ウクライナメディアによると、ウクライナ内務省当局者は27日、東部ハリコフに侵入したロシア軍部隊を撃退したと表明した。
https://nordot.app/870627545589071872?c=39546741839462401
(CNN) ロシアの侵攻開始から3日目となったウクライナの戦況で英国防省は26日、ロシア軍の大半は首都キエフから30キロの地点に進駐しているとの最新の諜報(ちょうほう)を明らかにした。
ロシア軍がこれまで被った損失は多大とみられ、ロシア大統領府が認め、あるいは予期していたより大きいと分析した。ウクライナ軍による全土での頑強な抵抗は続いているともした。
ロシアは制空権をまだ掌握しておらず、ウクライナはロシア空軍の戦力を大きくそいでいるとも述べた。
米国防総省高官は26日、プーチン大統領はロシアが保持する戦力全体の半分以上をウクライナ内に投入しているとの見方を示した。記者団に、ウクライナ内へ侵入した兵力の大半は実戦部隊や中隊などとしたが、詳しい内訳はわからないとした。
同省高官はまた、最も激しい戦闘は東部に位置するハリコフ市内外で起きていると説明。ウクライナ北部に侵入したロシア軍は2つの経路上でウクライナ軍の抗戦に遭遇しているとし、首都キエフへ向かうルートとロシア・ベルゴロドからハリコフを狙うルートとした。ウクライナ南部での交戦などはより少ないとも指摘した。
一方、ベルゴロド南方にいるCNN取材班は26日午後の早い時間帯にウクライナ国境に近い場所でロシア軍の燃料気化爆弾の発射装置を目撃したと報告した。この爆弾を搭載出来るロケット弾の発射装置としている。
この爆弾は通常の爆薬は用いず、高温、高圧の状態をもたらす爆発物の風圧などで攻撃する兵器となっている。燃料気化爆弾がウクライナ内でこれまで使われたことを示す証拠はない。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによると、燃料気化爆弾は紛争が過去に起きたロシア・チェチェン共和国で用いられたことがあり、悲惨な被害をもたらしていた。多数の非政府組織はこの爆弾の使用を非難している。
また、キエフから北東へ110マイル(約177キロ)超離れた地点で、ウクライナ市民がロシア軍戦車の前に立ちはだかり、進軍の阻止を試みる抗議行動があった。この様子を収めたビデオ映像もあり、CNNは本物であることを確認した。
映像では「彼らは戦車の下に自転車を放り投げている」との音声も含まれていた。男性1人が戦車の前に歩み出て、車体に飛び乗る様子も収められていた。戦車は、男性が飛び降り、手を車体に添えて押し返すような試みを見せるまで走行し続けていたが、突然停止。男性はこの後、戦車の前にひざまずき、進路をふさいでいた。
この男性は結局、様子を見守っていたほかの市民の手で戦車から離れた場所へ移されたようにみられたが、新たな市民が現れて再度進み始めた戦車の前に立つ行動も続いていた。
2/27(日) 17:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/650f0315e04fe198d991488d1fa093a624486136
【詳しく】アメリカ「ロシアのウクライナ侵攻に遅れ」背景は?
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり、アメリカ国防総省の高官は、ロシア軍がウクライナ側の激しい抵抗にあい、首都キエフへの侵攻がロシア側の想定よりも遅れているという認識を示しました。
アメリカ政府の元高官はウクライナ軍がアメリカなどの支援を得て、以前と比べて装備も能力も格段に向上していると指摘していて、アメリカは、前線の防衛の切り札として対戦車ミサイル「ジャベリン」もウクライナ軍に供与してきました。
対戦車ミサイル 「ジャベリン」とは
「ジャベリン」は戦車などの装甲を貫通する強力なミサイルを標的に向けて自動で誘導する精密兵器で、兵士が1人で持ち運べる機動性の高さからアメリカ軍などが実戦で使用してきました。
ウクライナ軍はこの対戦車ミサイルを使って首都キエフに迫るロシア軍の戦車部隊に応戦しているものとみられます。
アメリカがウクライナに「ジャベリン」を供与
ロシアがクリミアを一方的に併合した2014年以降、アメリカはウクライナへの軍事支援を続けてきましたが、当初は殺傷兵器であるジャベリンは供与していませんでした。
背景には、ロシア側を過度に刺激したくないという考えもあったとみられますが、前のトランプ政権は方針を転換し、2018年にウクライナの防衛力強化を理由にジャベリンの供与を決定しました。ただ、ウクライナの制空権をめぐってロシアとの攻防が激しくなっていることから、ジャベリンをはじめ軍事物資を輸送機で運ぶのは難しくなっています。
アメリカ国防総省のカービー報道官は25日、記者会見で「新たな手段を探さなければならないが、自衛のための支援は続ける」と述べ、軍事物資の供与を続けていく方針を強調しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220226/k10013502311000.html
ロシア軍の侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領の評価が欧米メディアで高まっている。「私はここにいる」と首都キエフを離れていないことを強調し、場所を転々と変えて動画を公表。軍や国民を勇気づけるメッセージを発信している。欧米メディアでは「戦時大統領」(英BBC放送)になりつつあるとの見方も出ている。
米CNNなどによると、ゼレンスキー氏は26日、1人で日中の街中に立っている30秒足らずの自撮り動画を公表し、「私はここにいる。武器を捨ててはいない。国を守り続ける。われわれの土地、国を守る。ウクライナに栄光あれ」と訴えた。
25日に公開された動画では、夜間の街頭に首相ら側近とともに立ち、「みんなここにいる。独立を守る」と明言した。スーツを脱いだ軍服姿で国民を鼓舞するメッセージを発信した。
プーチン露大統領は25日、ゼレンスキー政権を「麻薬中毒者とネオナチの集団」と呼び、露メディアでは侵攻を正当化する報道が続いている。ゼレンスキー氏はロシアの情報戦にインターネットを駆使して応戦している形だ。
人気コメディアン出身のゼレンスキー氏の支持率は露の侵攻直前、19%台に落ち込んでいた。しかし、ロシア軍が首都に迫り、自身が「ロシアの1番目の敵」であることを認識しながらも、一歩も引かない姿勢に信頼を寄せるウクライナ市民もいる。
東部ドニプロに住む女性(27)はSNS(会員制交流サイト)での産経新聞の取材に、「(ゼレンスキー氏は)できることをすべてやっていると思う。開戦後は顔つきまで変わってきた」と評した。(ジェシュフ=ポーランド南部 佐藤貴生)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8aa63e02efa0b8d32e1576dff852c3f3d60e225d
ウクライナ・リビウ/米ワシントン(CNN) 米当局者はCNNに対し、ウクライナに侵攻したロシア軍がウクライナ軍による「予想より強固な」抵抗に遭い、軍への補給で予期されなかった問題が起きているとの見方を示した。
ロシア軍は人員、装甲車両、航空機で予想より大きな被害を受けている。これはウクライナの防空システムが侵攻前の米国による情報分析よりも有効に機能していることが理由のひとつとなっている。国防幹部はまた、ウクライナ空軍と防空システムが制空権をめぐって戦っていて、ロシアが制空権を握れていないと指摘した。
十分な制空権がないと、進行する陸軍が空からの標的を認識して攻撃することはより困難になる。
ただ、当局者は戦況は現時点のものであり、ロシア軍が攻撃を続ける中ですぐに変わる可能性があるとも注意を促している。
軍事情報企業IHSジェーンズによると、ウクライナ軍はレーダー誘導ミサイルや熱探知ミサイル、対空砲など様々な防空兵器を保有している。米国は対空ミサイル「スティンガー」をこの数週間で供与し、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国も同様だ。
強固な抵抗に遭うロシア軍、補給線に「明白なぜい弱性」 米当局者
https://www.cnn.co.jp/world/35184109.html
ウクライナ当局は27日未明、ロシア軍がキエフ近郊の放射性廃棄物貯蔵所を砲撃したと発表した。貯蔵施設自体に損傷はなく、人体に脅威を与えるような被害は確認されていないとしている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB271410X20C22A2000000/
【ウラジオストク共同】米NBCテレビは27日までに、ロシアと緊密な中央アジアのカザフスタンがウクライナ侵攻への軍派遣を求められ、断っていたと報じた。当局者の話としている。
報道によると、ロシアが侵攻に先立ち承認したウクライナ東部の親ロ派2地域の独立についても、カザフは認めていない。
カザフのトカエフ大統領は1月、燃料価格引き上げに抗議するデモが暴徒化した際、ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)に部隊派遣を要請して治安を回復。ロシアとの関係を強めたとみられていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/96f202b741b963adf75e8eb3996cbe8c0d5cd07a
ロシア軍進撃足止めか 首都一帯で攻防戦―ウクライナ侵攻
【イスタンブール、ワシントン時事】24日にウクライナへの本格侵攻を開始したロシア軍は27日、首都キエフ制圧に向けた軍事作戦を続行した。キエフ一帯ではウクライナ軍との間で激しい攻防戦が続くが、ロシア側の動きをめぐっては、当初想定より進撃に遅れが生じている可能性がある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は26日夜に公表した動画メッセージで「われわれは国を解放するまで戦い続ける」と訴えた。
米国防総省高官は26日、ロシア軍が激しい抗戦に遭い、キエフの北方約30キロの地点にとどまっているとの分析を明らかにした。「ロシア軍は進軍の遅れにいら立ちを募らせている兆候がある」と記者団に語った。
高官は、ロシア軍がウクライナ国境地帯に集結した部隊の5割以上を投入したと指摘。ただ、「いまだ都市部を制圧しておらず、制空権も確保していない」と述べた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022700223&g=int
欧州連帯のゴンチャレンコ氏は、ウクライナを攻撃したロシアのウラジーミル・プーチン大統領がロシアの参謀本部長を解雇したという情報源を引用して述べた。
ゴンチャレンコによれば、プーチンは彼の政権が彼の権力を奪うことを恐れている。
「良い情報源からの情報があります。プーチンはロシア軍参謀本部長を解雇した。プーチンはヒステリックです。
ゴンチャレンコは、プーチンが1日でウクライナを占領することを望んでいたと述べた。
しかし、物事は彼が計画したようには進まなかった。
全文はこちら(ロシア語)
https://zn.ua/POLITICS/putin-uvolil-nachalnika-henshtaba-rf-i-boitsja-chto-eho-mohut-otstranit-ot-vlasti-deputat-so-ssylkoj-na-istochnik.html
ドイツのショルツ首相は26日、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナに対し、これまでの方針を転換して武器を提供すると表明した。ロシアへの配慮もあり、武器供与には慎重姿勢を貫いてきたが、ロシアが一線を越えたと判断した。
ショルツ氏はツイッターに「ロシアの侵攻が転機だ。プーチンの侵略軍から防衛するために、力の及ぶ限りウクライナを支援することが我々の義務である」と投稿。ウクライナに対し、対戦車兵器1000発と近距離の敵を狙う携帯型地対空ミサイル「スティンガー」500発を供与すると明らかにした。
かねてドイツに武器供与を求めてきたウクライナのゼレンスキー大統領は、ツイッターで「その調子だ、ショルツ首相。反戦連合が活動中だ!」と歓迎した。
全文はこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf72c74999e237393001a9aa02a10ec27aaa7b82
ベルゴロドでは、5,000人の請負業者が暴動を起こし、ウクライナとの戦争に行くことを拒否しました。エクスクルーシブ
ロシアのベルゴロドでは、何かが疑われ始めているようです。
OBOZREVATELに知られるようになると、ハリコフ、ルハンシク、スミー地域と国境を接するベルゴロド地域で、ロシア軍の間で実際の暴動が発生しました。ウクライナに送られるために急いで集まった約5,000人の請負業者は、私たちの州の領土でプーチンのために戦うために行くことを拒否しました。
正式には、反政府勢力の請負業者は、ウクライナでの敵対行為に参加することを拒否したことを正当化し、契約には規定されていないと述べています。
全文はこちら
https://news.obozrevatel.com/ukr/russia/u-bilgorodi-5-tis-kontraktnikiv-vlashtuvali-bunt-ta-vidmovilisya-ihati-voyuvati-z-ukrainoyu-eksklyuziv.htm
米欧は26日、ロシアを国際的な資金決済網から排除する追加の金融制裁を科すことで合意した。各国政府が発表した。ウクライナへの侵攻以降、段階的に制裁を強めてきたが、さらに大規模な制裁が必要と判断した。国際決済網の国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの大手銀行などを排除する。ウクライナ侵攻が一段と深刻になり、慎重姿勢だった欧州連合(EU)が強硬姿勢に転じた。
ロシアを国際決済網から排除、米欧が追加制裁で急転合意
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB264SI0W2A220C2000000/
ロシア軍によるウクライナ侵攻で、多数の住民が命の危険にさらされている。この危機的な事態に対して、国連安全保障理事会が何ら手を打てないというのは、一体、どうしたことか。
国連憲章は、安保理が国際の平和と安全の維持に主要な責任を負うと定め、軍事的強制措置の決定を含む幅広い権限を与える。
本来ならば、ロシアに撤退を促すのは安保理の役割のはずだ。常任理事国であるロシアの拒否権行使で身動きが取れないというのであれば、何のための安保理か。その権威は、地に落ちたと言わざるを得ない。
ロシア軍によるウクライナ侵攻で、多数の住民が命の危険にさらされている。この危機的な事態に対して、国連安全保障理事会が何ら手を打てないというのは、一体、どうしたことか
ウクライナ危機を議論した23日の緊急会合開催中、ロシア軍の侵攻開始が伝えられた。「攻撃をやめてほしい」と語ったグテレス国連事務総長の訴えはロシア側に完全に無視された。
25日には、米国などが提出したウクライナ攻撃の非難決議案が採決にかけられたが、ロシアの拒否権行使で否決された。
通常、常任理事国が当事国となっている問題は安保理討議の俎上(そじょう)に載らない。拒否権行使によって必ず葬られるからだ。
だが、今回は、日本を含む約80カ国が決議案を支持する共同提案国となった。15理事国のうち、賛成は11、棄権が中国を含む3にとどまり、ロシアの孤立を印象付けることにはなっただろう。
拒否権行使は織り込み済みだというのなら、米欧や日本は別の手立てを講じる必要がある。総会の場で平和のための結集決議を行うなど、あらゆる機会を捉えてロシアの非を鳴らすべきだ。
これまでも安保理は、北朝鮮の核・ミサイルへの対応などで米欧と中露が対立し、意見がまとまらないことが多かった。この問題を打開する努力を怠ったことが、今回の機能不全につながったのではないか。
北朝鮮問題では、安保理とは別に米欧や日本が個別の声明を発表してきたが、ウクライナ侵攻のような重大事態は、それでは通用しないと知るべきだ。
そもそも、常任理事国である米英仏露中は第二次大戦の戦勝国であり、この5大国に平和を主導させようとしたのは、はるか昔の発想である。プーチン露大統領は今回、大国主導の平和という国連の発想自体もぶち壊した。安保理は抜本的に変わらねばならない。
ソース https://www.sankei.com/article/20220227-7TQO52SRFBMGVG7C6CL2I3PESE/