わざと湖“決壊”?パキスタンで15万人の街水没 事前告知なく「犠牲にされた」
大規模な洪水被害に見舞われたパキスタンで、また新たに約15万人が住む地域が水没しました。ただ今回の被害は自然災害ではなく、人が湖をわざと決壊させたということです。一体なぜ、そんなことが起きたのでしょうか。
通常、堤防は守ります。しかし、ここでは意図的に決壊させました。
堤防が壊されたのはパキスタンのマンチャール湖。
南東部のシンド州にある国内最大級の湖で、インダス川や大都市「セーワン」などと隣接しています。
AP通信によれば、こうした都市部の人口は約50万人。
人やヒツジが行き交い、洪水の被害は免れているようです。
堤防整備の副責任者:「もしここでマンチャール湖が決壊したら、セーワン(隣接する都市)がすべて消えるだろう。それを防ごうと闘っている」
こうした努力が限界に近付いたということなのでしょうか。
ショロ灌漑(かんがい)担当相によれば現地では4日、堤防の一部が「わざと壊された」といいます。
AP通信によれば、犠牲になった地域の人口は合わせて約15万人。「主要都市の50万人」を救うため、犠牲になった形です。<中略>
問題は他にも…。
マンチャール湖がある「シンド州のトップ」は放流で被害に遭った村の出身です。この村にだけ、あらかじめ「避難するよう警告が出ていた」といいます。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000267492.html