スペイン北東部バルセロナの空港で7日、破水した妊婦がいるとして緊急着陸したモロッコ発の旅客機から乗客28人が飛び出して不法入国を図った。当局は破水を申告した妊婦を含む14人を拘束したが、残りは逃走。申告はうそだった。スペイン通信(EFE)が伝えた。
旅客機はカサブランカからトルコのイスタンブールへ向かっていた。スペインでは昨年11月にも乗客の1人が仮病を使って旅客機を地中海のマジョルカ島の空港に緊急着陸させ、一部の乗客が不法に入国した同様の事案があり、緊急着陸の際には医療要員だけでなく警官らも出動した。
滑走路に飛び出し、拘束された14人のうち5人はトルコに向かうことを受け入れ、機内に戻った。妊婦は病院で出産間近でないことを確認した上で、騒乱容疑で拘束された。残り8人はモロッコへの送還手続きが行われる。当局は逃走した14人の行方を追っている。(共同)
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