侍ジャパンが16日の第5回WBC準々決勝(東京ドーム)でイタリアを9―3で下し、5大会連続の4強入りを決めた。「3番・投手兼DH」で先発した注目の大谷翔平投手(28=エンゼルス)は、5回途中まで4安打2失点で大会2勝目をマーク。3回の打席ではセーフティーバントを決めて先制を含む一挙4得点を呼び込むなど、投打の活躍でチームを米国行きへと導いた。その一方、決戦前には日本の準決勝進出を巡る〝カード変更騒動〟も発生したが…。大谷ら侍ジャパン勢は〝アメリカあるある〟の「想定内」として受け止めていた。<中略>
3大会ぶりの世界一奪回まで残り2試合。準決勝の相手はプエルトリコ―メキシコ戦の勝者となったが、気になるのがこの日の試合前に浮上した〝対戦相手変更騒動〟だ。
当初、日本の準決勝の相手は米国だったはずだが、この日に更新されたWBCの大会公式ホームページで、変更されたことが判明。侍ジャパンの関係者の間でも混乱が生じた。
急きょ、MLBの運営戦略責任者、クリス・マリナック氏が試合前に東京ドームで会見を開き「組み合わせを変更したわけではない」と強調。そして「米国と日本が、どういうケースであっても準決勝で対戦するという情報自体がそもそもの誤り」と説明した。
どうしてそうなったのか。関係者の話を総合すると、WBC主催者サイドが今回の日本と米国の試合についての〝特例(1次ラウンドの通過順位にかかわらず試合日を固定)〟を、解釈の仕方によってはどちらともとれるあいまいな言い回しで説明したことが、混乱の原因となったという。
だが、侍ジャパンの関係者の1人は「チーム全体で準決勝で米国と対戦することを想定しながら動いていたことは否定できない」としながらも、次のように言って笑い飛ばした。
「簡単に言えば『アメリカあるある』という流れだと思います。テレビ放映権の問題でMLBが都合よく日程を動かすのは、レギュラーシーズンやポストシーズンでもよくあるケース。だから、そういうことも想定しながらわれわれは準備していたし、ハッキリ言ってしまえば誰も動揺していません。おそらくMLB側としては決勝で米国対日本が実現すれば、大谷対トラウトなどの夢対決もオンエアできるわけで、ビッグマネーが呼び込めると計算したのでしょう。望むところじゃないですか。大谷だって逆に決勝で米国を〝ブッ叩いてやる〟と思っているはずですよ」
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https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/257207