「4万時間使うとSSDが動作不能になる」という不具合報告が話題に
近年、SSDの大容量化および低価格化が進み、多くのデスクトップマシンやモバイルマシンでSSDが採用されるようになりました。SSDは普及当初は書き込み回数制限による寿命の短さが指摘されていましたが、技術開発が進んだことによって「一般的な使用方法なら寿命を気にする必要はない」という状況に至っています。そんな中、ニュース共有サービスのHacker Newsで「ファームウェアのバグが原因で、SSDを4万時間動作させると動作不能になる」という不具合報告が話題となっています。
SSDの登場初期は、構造上の理由から書き込み回数に制限が存在し、頻繁にストレージへの書き込みが発生する環境ではSSDの使用が推奨されないこともありました。しかし、2015年にはSSDに1年以上データを書き込み続ける耐久試験によって「毎日10GBのデータ書き換えを行っても7万日(190年)使用可能」であることが確かめられており、近年では「一般的な使い方をする限りはSSDの寿命を気にする必要はない」という考え方が主流となっています。
上記のようにSSDの寿命問題はほとんど解決したように思われていましたが、2020年にはエンタープライズ向けのハードウェアを製造するHewlett Packard Enterpriseが「製造したSSDのファームウェアにバグが存在し、累計稼働時間が4万時間に到達するとSSDが使用不能になる」という不具合を報告。さらにネットワーク機器大手のCiscoも同時期に「業界全体のファームウェアのバグによって、4万時間動作させたSSDが使用不能になる」という不具合を報告しました。 上記の不具合に関しては、各メーカーが問題を解決する修正パッチを公開しています。しかし、2022年7月に上記のCiscoによる不具合報告がHacker Newsで共有され、多くのユーザーが自身のSSDの稼働時間を報告して大きな盛り上がりを見せています。
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https://gigazine.net/news/20220712-ssd-long-time/