1:名無しさん




 「近所の公園は、注意書きがとても多いです。こんなにたくさんの指摘が必要なのでしょうか」。福岡市の30代女性から、こんな声が届いた。記者が現場の市営住宅を訪ねると、赤い塗料で「サワガナイ」「ボールアテルナ」などの注意書きが植え込みや遊具などに多数あった。取材すると、住民の高齢化で自治会による公園管理が難しい中、ルール徹底を呼びかけざるをえない実態も見えてきた。

 女性は昨年、福岡市内に引っ越してきた。近くの市営住宅の児童公園に小学生の長女と遊びに行き、注意書きの多さに驚いた。「異様な感じ。子どもは遊びにくいようだ」。ただ近くには、他に遊べるような公園は少ないという。

 記者が現地へ行った。公園には、管理する市住宅供給公社と、運営を任されている市営住宅の自治会が共同で設置した看板に、「ごみを捨てない」「ボール遊びをしない」「大声を出して騒がない」などと書かれていた。

 ただ看板のほかにも、赤い塗料でいたるところに注意書きがあった。滑り台やベンチには「サワガナイ」、植え込みのブロックには「ノルナ」「ボールアテルナ」…。判読できるだけで67点は見つかった。最も目立ったのはあずまやで、「大声キンシ ケイサツニツウホウ」「ゴミステルナ」などの文字が並んでいた。

 市住宅供給公社に問い合わせた。看板は、自治会の要請を受けて公社が設置したものだが、他の注意書きは自治会長の判断で書かれたもの。2021年以降、2回ほど「強い言葉での注意書きがある」と住人から公社に相談があった。公社が現地を調べ、過剰な文言についてはそのたびに自治会に消してもらっていた。

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