1:名無しさん


貨物輸送における分担率の国際比率(画像:本川裕)



■道路輸送が脆弱なロシアの物流

 ロシアを中心とする旧ソ連、さらに米国、カナダを含め、東西の交通路が基軸となる大陸国では鉄道の地位がなお高くなっている。同じ大陸国でも、古来より東西方向の大河や南北方向の運河による大動脈が大きな役割を果たしていた中国では鉄道の地位はそれほど高くなく、むしろ内陸水運のシェアが高いという特徴がある。

 日本については沿岸海運のシェアが42%と、27か国中もっとも高い点が目立っているが、同じ島国の英国や半島国のスペイン、イタリア、韓国などでも、やはり沿岸海運の地位が大きくなっている。<中略>

 ロシアの物流構造の特徴は、鉄道、パイプラインといった装置型輸送路のシェアが高い点にある。道路輸送は6%と図の27か国の中で最少となっている。背景としては、国土が広く(またシベリアもあるため)道路整備が一部の地域に集中し、網羅的に発達しなかったことによるものとされている。

 日本を始め欧米先進国では、重厚長大から軽薄短小への産業構造の転換、またジャストインタイム生産方式やドアツードア輸送に対応するきめ細かな配送需要が高まった。それに伴って、高速道路を含む道路ネットワークのインフラ整備が進み、道路輸送のシェアが大きく拡大する傾向にあるが、ロシアはこうした動きに決定的に乗り遅れていると言わざるを得ない。<中略>

■ウクライナ侵攻への物流構造の影響

 ロシアなど旧ソ連圏では鉄道への依存度が非常に高いが、それと同じように、物資を運ぶロシア軍の兵站線(へいたんせん。本国と戦場を連絡する輸送連絡路)は、現在でも鉄道頼りである。鉄道による移動を前提としているため、装備しているトラックの台数なども限定的であり、大量に費消される弾薬の補給の多くをトラックで行うようには設計されていない。

 こうした兵站線の特徴からロシア軍は、旧ソ連圏内での防衛作戦は得意だが、領域の外での持続的な作戦行動を行う能力は限定的だという。ナポレオンやナチス・ドイツを撃退した、祖国防衛戦争の成功体験がそうさせているとも考えられる。

 領域外への作戦行動が不得意である理由のひとつは、ロシアの鉄道の線路幅がいわゆる標準軌(1435mm)よりも幅の広い独自の広軌(1520mmまたは1524mm)であり、旧ソ連圏とフィンランドでしか使われていないからである。例えば、ポーランドには、ロシアからウクライナのキエフを経由して南部のクラクフまで、1本だけ広軌の鉄道が通っているが、ほかは標準軌であり兵站線を接続できない。<中略>

■鉄道輸送への過信

 第2次世界大戦の最終局面で、ソ連は勝利したヨーロッパ戦線からシベリア鉄道を使って5000両の戦車輸送を行うなど、関東軍の予想を上回るスピードで対日戦の補給準備をととのえて対日宣戦布告を8月8日に行い、直ちに満洲に攻め込んだ。

 当時の対日戦に従事した旧ソ連陸軍ガレエフ将軍は「日本軍の防御線を攻撃すると、日本兵が下着姿で飛び出てきた」と奇襲の成功を語っている(ネットフリックス「エイジ・オブ・バトルタンク」2017年、シーズン1-3)。

 日本の関東軍はこうした迅速なソ連の参戦をあらかじめ察知できずに「奇襲」を許し、撤退戦の準備もととのわないままに軍が崩壊した。このため、満蒙開拓団をはじめとする在留民間人を置き去りにしたまま、軍人・軍属、およびその家族からわれ先にと戦地から逃げ出し、多くの民間人が満洲で犠牲となり、中国残留日本人やシベリア抑留などの問題が深刻化させたのだった。

 日露戦争でバルチック艦隊に勝利した成功体験が、その後の日本軍の大艦巨砲主義を生み、航空兵力で勝敗が決した太平洋戦争に惨敗したように、鉄道輸送の機動性を生かした対日参戦の勝利がソ連にとっての成功体験となって、ウクライナ戦の失敗を招いているとみなすとすると、それはうがちすぎであろうか。(本川裕 統計データ分析家)

全文はこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/518bab163f6a780af6e9687871856ad1613e9081

 

4:名無しさん


水牛使えよ無能w

 

16:名無しさん

>>4
その水牛を後で食べれば兵糧も運ぶ必要はない
おまえ天才かよw

5:名無しさん


19世紀かよ

 

6:名無しさん


ジンギスカン行軍

 

7:名無しさん


そうか、ウクライナまで線路を作ればいいんだ!
ロシアの勝利は見えたな

 

12:名無しさん


ソ連はコモディティ軽視で崩壊した言われるくらい重工業に偏在してたもんな

改革開放で国土中に短期間で高速道路と鉄道線張り詰めたチャイナと差が

 

15:名無しさん


その割には道路で64キロの車両渋滞できてたやん

 

19:名無しさん


アメリカだって五大湖とかミシシッピ川とかが繁栄の要になった

 

56:名無しさん

>>19
河川交通だね。内陸国スイスもライン川を通して船輸送しているし。

17:名無しさん


21世紀にもなってインパール作戦を再現する国が現れるとは、ある意味スゴすぐる。

 

25:名無しさん


それなら占領地域に線路引いて鉄道で物資を運べばいいのに

 

26:名無しさん


具体的には何が足りなかったんだろ
トラックのこと?道路なんかはウクライナまでの道は充分だろうし
ウクライナ国内に入ってからはどうもできないし

 

32:名無しさん


兵たんについてはむしろウクライナの道路網の貧弱さが大きいと思う
あの行列はねえや

 

42:名無しさん


日本軍が大艦巨砲主義のせいで航空主兵が遅れて惨敗したみたいなこと書いている時点でこの分析はお察し………

 

43:名無しさん


鉄道が兵器だったのはWW1までだがね

シベリア鉄道で満州を襲ったのはただのオマケだろ

 

55:名無しさん


むしろ日本軍は継続して戦闘したからこそ、逃げられて引き揚げできた。
無茶苦茶言ってるな。満州でも戦い続けた将兵にこんなことよく言えるもんだ。

 

81:名無しさん

>>55
軍隊がいち早く逃げ出して民間人が置き去りにされたことは
満州からの引揚者の多くが証言してた

90:名無しさん

>>81
57万人が抑留された
関東軍ほとんど全員だろ

120:名無しさん

>>81
民間人置き去りにして逃げた軍隊の代表格は自由フランス軍でしょ。
国民どころか首都も防衛せずに戦力温存したシャルルドゴールは20世紀の軍事における最高の天才だよ。

69:名無しさん


シベリア鉄道は輸送の大動脈だからな
原野を車で往来するぐらいなら鉄道なんじゃないの結局

 

77:名無しさん


ロシア軍弱いは、ありそうだが
東部、マリウポリではだいぶやられている

 

82:名無しさん


ロシアの鉄道はソ連の支配システム同様「モスクワ起点」の放射線状に広がる方法
つまり、モスクワに近づけばそれだけ鉄道の眼が細かくなり鉄道補給しやすくなるというヤツ

ちなみにウクライナとモルドバはベラルーシも含めてロシアと同じ1520mm軌間
ポーランドも一応路線はあるけど、それは現ウクライナの鉄鉱山からの鉄鉱石をポーランドにあるカトヴィツェ製鉄所へ運び込むための貨物専用線
皮肉なことにこの貨物専用線を用いて、ウクライナからの避難民を輸送している

 

85:名無しさん


>>1
ウクライナ兵が「ロシア軍はがむしゃらに戦車で突進してくるだけでWW2から戦術が進化してない」とインタビューで答えてたけどマジなんだな

 

104:名無しさん


日露戦争でバルチック艦隊に勝利した成功体験が、その後の日本軍の大艦巨砲主義を生み、航空兵力で勝敗が決した太平洋戦争に惨敗したように、


ここ必要か?無駄になげーよ

 

109:名無しさん

>>104
まあ当時は戦艦が今の核兵器と同じようなポジションだったからな。
軍縮も戦艦の数を制限しろってのだった。

119:名無しさん

>>104

日本はむしろ航空機はがんばってたほうだね。国力的に及ばなかっただけで

122:名無しさん


>>1
鉄道輸送が前提とかw第一次大戦かよ

 

137:名無しさん


弱点は空軍だろ
海軍も怪しい ロシア原潜なんてまともに運用されているかさらに怪しい

 

150:名無しさん

>>137
今一番ピンチなのは 陸軍でしょ
兵器といい兵といい 消耗しすぎ

165:名無しさん

>>150
旧日本陸軍で言うと栗林や牛島並みの中将が一人殺害されているし、
他に戦車第2師団の重見少将が戦闘中に戦死、前田連隊長も戦死したみたいに、
今や開戦から一ヶ月足らずで、
少将や戦車連隊の連隊長まで次々と戦死するのは現代戦でもかなりお粗末な作戦展開だし、
もはや太平洋戦争終戦まで1年以内の日本陸軍並みの将校戦死をたった1ヶ月以内に起きているのに、
もうロシア軍に勝ち目がある訳が無いだろうが
同時期のアメリカ陸軍ですらバックナー中将一人しか戦死していないんだぞ

147:名無しさん


陸上侵攻はロシアの侵略儀式だからな

 

148:名無しさん


普段から極東で燃料不足起こしたりしているから
ルール破ってなんぼな国民性からlogisticsの概念が理解出来ずに
頭の中が未だsupply止まりなのだと思う