1:名無しさん


 

硫黄島では、9月1日(期間外)19 時 14 分頃に千鳥ヶ浜で噴火が発生し、その後も噴火活動が継続しています。また、8月 30 日頃から地震活動の活発化とともに、通常より大きな隆起が観測されています。
長期的に島全体の隆起を示す地殻変動が認められ、多くの噴気地帯や噴気孔があり、各所で小規模な噴火が時々発生していることから、従来から小規模な噴火がみられていた領域や沿岸では、小規模な噴火の発生に警戒してください。
平成 19 年 12 月1日に火口周辺警報(火口周辺危険)を発表しました。また、平成 24 年4月 27 日以降の火山活動に伴い、平成 24 年4月 29 日に火山現象に関する海上警報を発表しました。その後、警報事項に変更はありません。

○ 活動概況

・噴火等の表面現象の状況(図1~3)
硫黄島では、9月1日(期間外)19 時 14 分頃に千鳥ヶ浜で噴火が発生しました。阿蘇台東監視カメラによる観測では、噴煙は高さ 1,000m以上まで上がりました。その後も噴火活動が継続しており、断続的に有色噴煙が認められています。高感度監視カメラでは、2日以降、高温の噴出物を含む噴煙も時折観測されています。
海上自衛隊より提供された噴火後の写真では、千鳥ヶ浜に新たな火口が形成され、複数箇所から白色の噴煙が上がっているのが認められます。また、火口周辺には灰黒色~灰白色の噴火堆積物が分布しており、千鳥ヶ浜付近の海域では、明瞭な変色水域が認められます。
硫黄島及びその周辺海域で噴火が確認されたのは、今年(2025 年)2月に翁浜沖で発生した噴火以来です。千鳥ヶ浜以外では、今期間、噴火は観測されませんでした。
14 日に海上保安庁が実施した上空からの観測では、翁浜沖のこれまで噴火がみられた地点で気泡の湧出が認められました。また、離岩周辺の噴気孔では白色の噴気が認められました。島のほぼ全周にわたり茶褐色~緑黄色の変色水が認められました。

https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/monthly_v-act_doc/tokyo/25m08/329_25m08.pdf