鹿児島県十島村の口之島沖で16日に発生した韓国籍のケミカルタンカーの座礁事故を巡り、第10管区海上保安本部の坂巻健太本部長は25日の定例記者会見で、「船舶の所有者に対し、早急に撤去するよう指導していく」と述べた。
10管によると、座礁した船舶は「キョヨン・パイオニア」(2577トン)。韓国人船長が適切な針路を取らず浅瀬に乗りあげたことが原因で、船舶からは積み荷の化学物質や油が流出しているとみられる。船舶は25日現在も現場海域に残されたままで撤去時期は未定という。
23日に船舶の所有会社が行った調査では、事故現場から約30メートルの空気中で、積み荷の化学物質「シクロヘキサン」と推定される成分を検出。人体に影響を及ぼすとされる基準値を超えているという。
坂巻本部長は、3月下旬に山口県下関市沖で韓国籍のタンカーが転覆し、9人が死亡した事故に触れ、「韓国籍の船舶事故が続いており、国土交通省や業界団体と連携して安全対策を行いたい」と語った。
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