中国の南西部の省は水不足に陥っています。中国当局の発表によれば例年の1/10ほどの雨量しかない地域があり、干ばつの程度は深刻です。<中略>
問題は、四川省、雲南省で水不足になると水力発電所が十分に機能せず、電力不足になるという点です。水力発電所が生産した電力は、工業の中心地の一つである広東省にも送られています(広東省の電力消費の1/3は雲南省から送られています)※。
※広東省の電力消費量は2022年時点で7,870億kWh。ただし、広東省の発電能力は6,102億2,000万kWhに達します。
これは中国内第2位の発電量なのですが、不足分はよその省から送ってもらわないと間に合いません。そのため、中国の経済中心地である広東省は最も電力不足が深刻な省の一つとなっているのです。
すでに電力不足は現実のものになっています。
中国メディア報道によると、2023年05月30日から断続的に、広東省深?市の龍華区・光明区・龍崗区などで深夜に予告なく停電が起こっています。輪番制で停電が行われている模様ですが、電力事業の当局はこれを認めておりません。
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