英オンラインニュース「iNews」によれば、「外からは発見されないよう、中国の追跡デバイスが英政府の公用車に取り付けられていたことが判明した」という。
同記事は英政府のセキュリティ関係者から得た情報として、少なくとも1つのSIMカードが見つかり、そのデバイスが自動車の位置情報を送信していたと報じている。しかもそのデバイスは、車に組み込まれていた中国製の部品の中に忍び込ませてあった。
つまり、部品の製造段階で入れ込まれた可能性がある。そうなると、公用車の組み立て段階ではSIMカードの存在には気がつかない。部品メーカーが協力していたことも考えられるだろう。
中国政府はこの報道を噂に過ぎないと否定し、次のように述べている。
「中国政府は常に、海外で貿易や投資協力を行う中国企業に、相手国の法律や国際的な市場原理、国際的なルールに従うよう促している」
記事によれば、こうしたデバイスによって大臣などの居場所も常に把握することができる。そして英当局はここ数ヵ月にわたって、政府の自動車を徹底してチェックしているという。ちなみにイギリス政府は中国に加え、ウクライナに侵攻したロシアのスパイ工作にも警戒心を強めている。
全文はこちら
https://courrier.jp/columns/313082/