絶滅危惧種指定の「イズモコバイモ」 出雲市の群生地で盗掘か
絶滅危惧種に指定され、島根県だけに自生する「イズモコバイモ」が、出雲市の群生地で盗掘されたとみられることが保護団体への取材でわかりました。団体は警察に被害届を提出したということです。
「イズモコバイモ」は、島根県だけに自生するユリ科の珍しい植物で、環境省が絶滅危惧種に指定しています。国内最大級の群生地、出雲市佐田町では、この時期、一般公開されていますが、「イズモコバイモ」の保護に取り組む団体によりますと、今月15日ごろ、「イズモコバイモ」の中でも特に希少な「シロバナイズモコバイモ」1本がなくなっていたということです。現場には掘り出されたような跡が残っていたことから、団体では、盗掘された可能性が高いとして、警察に被害を届け出たということです。
「シロバナイズモコバイモ」の花は、ふつうの「イズモコバイモ」にみられる筋状の模様がなく、真っ白な見た目が特徴で、インターネット上では、1本あたり1万5000円ほどで取り引きされることもあるということです。保護団体の「発見地反辺のイズモコバイモを守る会」は「子どものように育てた花がとられてしまい、許せない気持ちでいっぱいだ。大切に育てている人の気持ちを考えてほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20230318/4030015534.html