1:名無しさん




1988年の絶版騒動

1988年、事実上すべての出版社がこの絵本の出版を自主的に取りやめてしまうことになった。1988年7月22日の『ワシントン・ポスト』に掲載されたそごう東京店の黒人マネキンに対する批判記事(マーガレット・シャピロ/東郷茂彦記者)を発端として海外の黒人表現を見直す動きに誘発され、当時結成したばかりの有田喜美子とその家族で構成される市民団体「黒人差別をなくす会」がこの絵本の主要な発売主である岩波書店およびその他の「サンボ」の日本語版絵本を出版していた各出版社に対して、本書は差別的であると抗議。岩波書店はこの本を絶版にし、他の出版社もこれに追随した。

当時オリンピック誘致活動を行っていた長野市では、市内の学校や家庭にある『ちびくろサンボ』の書籍を廃棄処分にするようにという要請を行ったが、行き過ぎであるという批判もあり、撤回されている。これらは、マスコミによって大きく取り上げられ、差別表現に神経質となった世論の影響が大きい。またカルピスの商標、ダッコちゃん人形など、その他の黒人表現の自主規制にも繋がった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%81%B3%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%9C