『ちびくろさんぼ』の件で、私は当時文具と書籍の部署にいたのですが、年末のグリーティングカードの販売時期、可愛い海外製のスタンプも人気で、この問題の3人が百貨店に苦情を入れて、スタンプやカードが全回収になった事件の話聞く? https://t.co/JoDglYCEpO
— 宝屋@たまに怪談 (@takarayafsg) April 28, 2025
1988年の絶版騒動
1988年、事実上すべての出版社がこの絵本の出版を自主的に取りやめてしまうことになった。1988年7月22日の『ワシントン・ポスト』に掲載されたそごう東京店の黒人マネキンに対する批判記事(マーガレット・シャピロ/東郷茂彦記者)を発端として海外の黒人表現を見直す動きに誘発され、当時結成したばかりの有田喜美子とその家族で構成される市民団体「黒人差別をなくす会」がこの絵本の主要な発売主である岩波書店およびその他の「サンボ」の日本語版絵本を出版していた各出版社に対して、本書は差別的であると抗議。岩波書店はこの本を絶版にし、他の出版社もこれに追随した。
当時オリンピック誘致活動を行っていた長野市では、市内の学校や家庭にある『ちびくろサンボ』の書籍を廃棄処分にするようにという要請を行ったが、行き過ぎであるという批判もあり、撤回されている。これらは、マスコミによって大きく取り上げられ、差別表現に神経質となった世論の影響が大きい。またカルピスの商標、ダッコちゃん人形など、その他の黒人表現の自主規制にも繋がった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%81%B3%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%9C
クリスマスと年末は海外のカードやスタンプ、雑貨がよく売れるのと、当時の国際郵便がクリスマスの時期にの締め切りが早くて、夏の終わりには販売してたんだけど、ある日係長が段ボール持ってきて
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「宝屋さん、黒人の子のデザインが入ったスタンプやカード全部集めて」
と言われて撤収。関連商品も。→
例えば、白人と黒人の女の子が仲良く花冠をかぶせあってるものとか、同じ構図のウサギのスタンプもダメ、え?なんで?と。
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すると、係長が「宝屋さん、少し前に『ちびくろさんぼ』の絵本が88年に廃刊になった理由知ってるか?」と。
「あの本から『黒人差別をなくす』という運動が始まった」と。→
その運動が広がり『ちびくろさんぼ』だけでなく黒人を描いた漫画も槍玉に上がった。
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元々の本は【知恵でピンチを救った子供の話】で、差別ないけど?と首を傾げた。
むしろ言ってる方が差別では?
ただ、当時の接客は【苦情が入ることがアウト】と言う風潮。
反論も接客ではマイナス→
当時の接客業は今のカスハラの概念なく、「苦情が来たらアウト、反論はもっての外」で、どんなに苦情を入れる側がおかしくても、反社会性力みたいなわかりやすい外見でない限りほぼ警察が介入することはなかった。
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今もクレーマーでひどい人はいるけど、それは可視化されただけで、昔も相当数いた→
一部は苦情が犯罪スレスレの嫌がらせの域になり、「示談」という形の金を要求して解決することもあった。
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結局のところ、95年以後少しずつ黒人のキャラクターは戻っていったのだけど、相変わらず抗議が来ていたし黒人のキャラクターが入った漫画も全部抗議が入っていた。
絵本の作家さんや書評でも『ちびくろさんぼ』は良書であるとしていたにも関わらず、実質、たった『黒人差別をなくす会』は3人(1人は当時小4)の抗議で『ちびくろさんぼ』が本屋から消えた。
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タブーな扱いが変わったのが1997年発刊の「チビクロさんぽ」
チビクロさんぽ https://t.co/uKHFeD2eB2
主人公をチビクロという犬にして、「犬が散歩してる時の話」として他の内容の変更はなく発刊。
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その後は『ちびくろさんぼ』本編の要望が数多く寄せられ、99年ごろには復刊されていたと記憶している。
こちらのブログが今見てもとてもわかりやすい。
↓引用元ブログhttps://t.co/hVFShuSfg7
この「黒人差別をなくす会」で一時期出版停止になった作家さんの本も多く、なんでこの本が?というツッコミが私個人にはある。
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手塚治虫先生の漫画も本屋から消えた。なのに石ノ森章太郎先生の『サイボーグ009』は触れられなかったし、「こち亀」や藤子不二雄作品がなんで抗議?とか、多々あった。
不思議なのは、全部対象が『黒人』でアジア人やインド系やスパニッシュの差別に対してはスルーだったのね。
— 宝屋@たまに怪談 (@takarayafsg) April 28, 2025
私の持つ『ちびくろさんぼ』の思い出は、
「山のように高く積み上げたホットケーキにジュワッととろけたバター」
というなにそれ贅沢!というワクワクした気持ちで、差別は一切ない。
結局、あれは何やったんや……という思いでしかなく、『ちびくろさんぼ』も、今回の万博コスプレも、問題の大元は
— 宝屋@たまに怪談 (@takarayafsg) April 28, 2025
「クレーム先がお気持ちばかりで実際の解決に至ってないし、ただ単に不満をぶつけておわり」
って騒ぎだけが可視化されただけな話だなぁ、と。
さらに追記。
— 宝屋@たまに怪談 (@takarayafsg) April 28, 2025
もっと詳しく書かれていた方がいたのでhttps://t.co/GQyjGHW8WB
当時のご苦労お察しします。
— どるふ@腰が痛い (@dolph_san) April 28, 2025
同じ時期に確かサンリオさんの「ビビンバ」というキャラも消えました。可愛くて人気あったんですが、いわゆる「土人」だったためで‥。ちびくろさんぼは復刊してすぐ買いました^^
そのへんくわしく! 私が「ほっとけぇき」なるお好み焼きみたいなお菓子を知ったのはこの絵本でした バターが材料だということはわかったので いつか自分で作ってみたいと大きくなったら手に入らなくて困ったものです
— ネフェル (@nefer_ty) April 28, 2025
成功体験になってしまったんだね
— もりもりょう (@morimoriryo) April 29, 2025
ちなみに絶版後初めて復刊して
— はらぺこ珍味(キャラメルコーンも良いけどかっぱえびせんもね?) (@hZ3LqTCTdpr9NBE) April 28, 2025
二か月で八万部 売れた原作版 pic.twitter.com/fd86HUR4iW
以前は教科書にも載ってて子供の好きなお話しだったけど、ダメになって考えたら、主人公の名前が チビ クロ サンボ は、分かりやすくダメダメダメなんだろうなあと諦めた。子供には主人公がババジ君になった絵本を買ったけど心の中ではチビクロサンボだった。語感が良いんだよ。アウトだけどさ
— あおみかん (@ao_mikan) April 29, 2025
なんだよ、全女の前座でやってたミゼット(小人の)プロレス潰したのと根っこはやっぱり一緒か。結局何の解決にもなってないというね。
— 水中花 (@1FaTx5FWx13YLv8) April 28, 2025
ジャングル黒べえ好きだったんだけどなぁ…。
サンボという名称が「アメリカ・イギリスで黒人に対する蔑称」というのも大きかったと思います。
— ねこ(ฅ’ω’ฅ)え?もう1y?!👶 (@neko_inuabc) April 28, 2025
でも、そこを変えるとマンボやジャンボとの名前のつながりにも関わるし難しいですよね。