先日、友人とした話題が面白かったので。
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 12, 2025
小学4年生の学校で習う「ごんぎつね」。
最後の場面でごんは兵十に火縄銃で撃たれて死ぬ。けど、「ごんは死んでいない。兵十に助けてもらえる」と読解する生徒が一定数いるとのこと。
当然ながら「ごんは死んだ」と解釈するのが一般的だけれど→ pic.twitter.com/miGqNCR7K6
仮にこれが入試問題だとして、果たして本当に、本文の記述”のみ”で「死んだ」と断定することは可能なのだろうか。
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 12, 2025
最後にうなずいている=この時点では生きていて、その後兵十に手当てしてもらう。
この解釈を明確に否定するとしたら、その根拠は本文の何から求められるのか。
友人の間でも意見がばっくり分かれた問題なので、なかなか難しい問題だと思う。
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 12, 2025
同時に、”正しい読解”と”解釈の自由性”の根幹に関わる問題じゃないかなと。
ちなみに全文は青空文庫で見られます(短いのですぐ読めます)
懐かしすぎてぶっ倒れました。https://t.co/tkWvQh8N5n
まだ伸びそうなので宣伝しときます。
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 13, 2025
3/21にうちのバンド@marimaritokyo(マリ)で
PIGGS/大森南朋&THE OLD BLUE BANDITS/+あと1バンド(近日発表)とでイベントやります。https://t.co/I1rbRXN7DB
今年CDショップ大賞入賞したりしてるのでお見知りおきを~🤗 pic.twitter.com/BQqhsyy4uI
ごんぎつねの時代設定って江戸時代末期の農村みたいなので、猟銃で撃たれたキツネが専門的な治療を受けられる可能性はまずないので、せいぜいが手当の甲斐なく息を引き取ったというのが妥当ではないのかなと。
— ピエー (@pieeele) February 13, 2025
時代背景を含めたリアルな路線を考え出すと「そもそも狐がこんなに思考しねぇだろ」っていう罠が待ってます🙄
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 14, 2025
兵十は、しばらく火縄銃を見つめていました。
— とみざわ (@slotpoipoi) February 14, 2025
ごんは、やりすぎたか、と思い顔を上げ、放心する兵十の横から素早く逃げ去りました。
兵十は、ごんの死んだふりに気付いて、まんまと騙されたのに不思議とうれしい気持ちになったのでした。
みたいな一節が書かれていても不自然ではなさそう。
感動が台無しw
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 14, 2025
ごんぎつねといえば、最後の六の場面で「兵十はかけよって来ました」と、この一文だけがごんの視点で描かれるのはどういう意味があるのかをクラスで議論した思い出があります。今思い出してもいい先生だった。
— karrin (@karvindear) February 14, 2025
この場面の視点移動・カメラワークは本当に絶妙で面白いんですよね!!
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 14, 2025
撃たれて目をつぶって最後になにか伝えるのは、創作での死亡シーンの定番だと思うんですが、伝わらない場合もあるのかもしれない…
— こひろ@こぎん刺しのテディベア作家 kogin*bear style (@kurosuke3796) February 13, 2025
仮にも猟師が撃った銃弾が命中しているので、生きていたとしても死亡確定だと思います。あ、羆なら実は生きてて襲いかかってくるかもしれない🐻(念のため頭も撃つ)
リアルな線を考えるほど、「いやでもそもそも野生動物が、めっちゃ人間の言葉で思考してんだよなぁ…」という罠に陥ります🥹笑
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 14, 2025
鉄砲を撃った。ごんが倒れた。なのでそもそも弾が命中してないとも読めるなぁ。これは死んでないわw
— ドワ@ドハイエナワ (@Dowa) February 14, 2025
なんでぐったりしてんねんw
— 大山雅司 (@oyama_sancha) February 14, 2025
けどそれはそれで好き🥰
『へいじゅう』ではなく『ひょうじゅう』になったの最近知った。
— ジョン・ゲザツキー (@hishito_1971) February 14, 2025
まあその辺をいじってバズったのが、安堂友子先生の漫画ですが。
— KOW(つ∀`) (@kow_yoshi) February 14, 2025
試験での根拠にできるかと聞かれると困りますね。https://t.co/i5710Ve2bb
個人的にごんぎつねはすれ違いの物語と解釈してる
— 蝦夷でガンス (@sheep_dog_BC) February 13, 2025
作中一度も想いが正しく交わっていない
兵十にわかったことは栗とかを家に持ってきたのはゴンだったということだけ
恩返ししてるとかは気づいていないので知らない
ゴンが勝手に妄想してるだけのこと
はっきり死ぬ描写はないけど、流れ的には…
青い煙=ごんの魂が天に昇っていく、と子供が習って来ました。自分の子供の頃はその解釈で習った記憶が無かったので、驚きました。そこを読み取れるかどうか、かもしれません。
— Espuma (@Espuma__) February 13, 2025
死んだとは書いていないけど、瀕死なのは読み取れるでしょう。というか「その後息を引き取りました」とか書いてあったら読後感がおかしくなっちゃいます。
— さりなが@2/22-23猪苗代コスプレ&痛板フェス (@p1vuEzGD6JdQAHD) February 14, 2025
筒口から伸びる煙は兵十が取り返しのつかないことをしたことを噛み締めている場面とは思うけれど、一方で”まだ”煙が残っていると考えれば、取り返しのつかなくなるギリギリ手前にいると解釈することも出来る……?
— 彗月@シン・聖なる球体 (@versus_haduki) February 14, 2025
中途の葬式の描写などもあり、「筒口から細く出る煙」を、線香へと連想させていると思うのですが
— かぐら (@kagura0819) February 14, 2025
現在の核家族化が進んだ家庭の子供たちは、家に仏壇がない=線香をあげる習慣がないので、この連想が成り立たずに「ごん生存説」に考えが向かうのかもしれませんね
ごんぎつね生存説を主張するなら、物語冒頭で「これは作者が村の老人から聞いた話だ」と明言しているのが強い根拠になりますね。
— いそのそそぎ (@so_gami_shi) February 13, 2025
描写された物語は作中における事実だと前提するなら、ごんしか知り得ない多くの情報が人間側に伝わっている以上、生き延びたごんが兵十に伝えたと解釈するしかないので。 https://t.co/gYJLF23fvB
私個人は普通にごん死亡派ですけどね。
— いそのそそぎ (@so_gami_shi) February 13, 2025
兵十が自分の殺した小狐の死体を前に、なぜこの獣は自分に好意を寄せていたのかひたすらに思いを馳せ、一方的な共感と自責を形にして語り継いだのがこの物語だと解釈しています。
空想と執着という愛の物語、美しいじゃないですか。