「Operaは変わり果てたのでもう使うな」と有識者が語る – GIGAZINE
ノルウェー発のウェブブラウザのOperaは、「Opera最強伝説」で知られるなど、ニッチながら根強い人気に支持されているブラウザです。テクノロジージャーナリストのコービン・ダベンポート氏が、「素晴らしいウェブブラウザだったが見る影もなくなった」としてOperaや派生ブラウザのOpera GXを使うのをやめることを宣言し、その理由をブログを説明しました。<中略>
そんなOperaの転機となったのが、2016年に中国企業に買収されたことです。Operaブランドの開発は中国企業傘下のOpera Limitedという企業に引き継がれ、オリジナルのOperaを手がけていたOpera SoftwareはOtello Corporationに改称し、Opera Limitedとは無関係な広告会社となりました。
◆Operaの問題点1:不正ローンアプリ問題とプライバシー
その後もOperaはノルウェーで開発が続けられていますが、2020年に金融調査会社のHindenburg Researchから「Operaの開発会社が不正に超高金利の短期ローンを組ませるアプリを配信している」と告発されてしまいました。この問題については以下の記事で情報をまとめています。
問題のレポートによると、Operaがケニアなどで展開していたローンアプリのOKashやOKashは、ユーザーに電話連絡先へのアクセス許可を求めて電話番号を収集していたとのこと。そして、ユーザーが支払いを滞らせると、そのユーザーの連絡先に脅迫メッセージが送られました。
Hindenburg Researchは空売りによる株価の下落から利益を得る会社であるため、告発はある程度割り引いて受け止める必要があります。また、非難されたのはあくまでローンアプリであるため、ブラウザとは直接関係がありません。
しかし、ダベンポート氏は「ブラウザはパスワードやクレジットカード情報などの個人情報を扱います。ローンアプリで不適切な情報の取り扱いがあった以上、そのような企業に個人情報を委ねるわけにはいきません」と述べました。
◆Operaの問題点2:目先の流行を追う姿勢への転換
前述の通り、Operaは2013年にChromiumベースのブラウザとなったため、同様のブラウザとの違いはインターフェイス関連の機能にとどまります。また、Operaには大企業の後ろ盾もないので、広告付きのニュースフィードといった収益目的の機能の搭載にはやむを得ない側面があると、ダベンポート氏は考えています。
しかし、この点を踏まえても、Operaのトレンド路線は目に余るとのこと。Operaが目先の流行に飛びついた例の1つが、2017年にリリースされたOpera Neonです。
全文はこちら
https://gigazine.net/news/20240125-stop-using-opera-browser/
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