ドイツの連邦サイバーセキュリティ機関である連邦情報技術安全局(BSI)は、「メーカーの信頼性に疑問がある」として、ロシア資本のアンチウイルスソフト「カスペルスキー」をインストールしないように警告を発しました。
BSIは「リアルタイムクラウドサービスを含めてアンチウイルスソフトは広範囲に及ぶシステム権限を持ち、アップデートなどシステム関連の理由から、暗号化されて監査できない通信をメーカーのサーバーに行う必要があります。したがって、アンチウイルスソフトを安全に利用するためには、自己防衛力とメーカーの信頼性、およびそのソフトウェアの正しい動作に対する信頼が重要です。メーカーの信頼性に疑問がある場合、アンチウイルスソフトはITインフラを守る上で大きなリスクとなります」と述べています。
さらに、BSIは「ロシアにおける軍事・諜報活動や、武力紛争の過程でロシア側がEUやNATO、ドイツに対して向けた脅威は、IT攻撃の大きなリスクと関連があります。ロシアのITメーカーが自ら攻撃活動を行ったり、意に反して標的のシステムを攻撃させられたり、知らない内にサイバー攻撃のスパイをさせられたり、攻撃の道具に使われたりする可能性があります」と述べ、カスペルスキーがロシアのメーカーである以上は警戒するべきであるという姿勢を見せました。
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https://gigazine.net/news/20220316-germany-bsi-warning-kaspersky/


