世界的人気漫画「DRAGON BALL」(ドラゴンボール)の作者で漫画家の鳥山明さんが68歳で死去したことを受け、欧米メディアは8日、「日本の漫画界の巨人が死去」(仏紙ルモンド、英字版)などと相次いで報道した。
世界的人気に言及
英BBC放送は「史上最も影響力があり、最も売れた日本漫画の一作である『ドラゴンボール』の作者が死去」と報道。同作の世界的人気について言及した上で、「(世界中の)ファンらは彼らの幼少期の一部となったキャラクターたちを生み出した鳥山さんに敬意を表している」とした。
米紙ニューヨーク・タイムズは「彼の漫画は多くのテレビ番組や映画、ゲームにインスパイア(刺激)を与えた」と鳥山作品の世界的影響力を強調。同じく代表作である「Dr.SLUMP」(ドクタースランプ)や「SAND LAND」(サンドランド)も含め、「彼の作品は国境を越えて広く知られており、幅広い世代の漫画家に影響を及ぼしている」と報じた。
歴史上、最も影響力のある漫画
鳥山さんの死去は、東南アジアやインドのメディアも相次いで速報した。
シンガポール紙ストレーツ・タイムズ(電子版)は、ドラゴンボールは全世界で約2億6千万冊が出版され「史上最も売れた漫画シリーズの1つ」と紹介。鳥山さんを「思春期の少年向けの現代コミックやアニメの祖父」と紹介し、「ONE PIECE(ワンピース)」など次世代の作品に与えた影響に触れた。
インドネシア紙コンパス(電子版)も、ドラゴンポールを「歴史上、最も影響力のある漫画・アニメ作品」と紹介。インド紙インディアン・エクスプレス(電子版)も死去を速報し、「時代を超えたアニメ」を生み出したというファンの声を伝えた。(本間英士、シンガポール 森浩)
https://www.sankei.com/article/20240308-XRXR7FLY4BP2BH3P534WLEA6RE/