ロシアの侵攻でウクライナにある半導体関連メーカーが操業を停止した影響などで、世界的に半導体不足が続いている。そんな中、中古の半導体を新品と偽ったり、メーカー名や型番を書きかえたりした「偽造半導体」が出回っている。ある調査では、持ち込まれた半導体の4分の1に偽造品の疑いがあった。誤って電子機器に組み込まれると故障や事故を起こしかねず、業界も対策を練っている。<中略>
「変な動きをする半導体があるから調べて欲しい」
電子機器の受託製造をしている古賀電子(神奈川県平塚市)には、顧客が海外の業者から購入したという半導体が検査に持ち込まれることがある。外見は正規品とそっくりだったが、X線で調べると、内部の配線の形や大きさが微妙に違っていた。
最近は正規代理店を通さずに調達し、偽造半導体をつかまされる例が増えているという。古賀徹也常務取締役は「正規品が入手しづらくなっており、困ったところにつけこむ商売ではないか」と話す。
こうした半導体は正規品と違って品質が保証されていないだけでなく、中途半端に動く半導体が組み込まれれば製品のリコールにもつながりかねない。
そこで電機大手OKIの子会社、沖エンジニアリング(東京)は昨年6月、半導体の真偽を判定するサービスを始めた。X線で内部を観察するだけでなく、中身を露出させて顕微鏡で配線を追う。
工場で使う産業用の製造装置のほか、家電製品や装着型(ウェアラブル)機器などに組み込む半導体について、月70~80件ほどの判定依頼があり、うち4分の1ほどに偽造かその疑いがあるという。高森圭事業部長は「中に半導体が入っていないという雑な偽造品もあるが、目立つのはメーカー名や型番を高性能品に書きかえるケース。外見は本物そっくりのため、消されたロゴの痕跡や配線などを正規品と比べないと見抜けない」と話す。
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