1:名無しさん




由良洞隧道

明治22(1889)年1月竣工。延長139.50m、高さ3.35m、幅3.30mの現役最古級の道路用煉瓦トンネル。トンネル内側壁は、長手積み煉瓦、素掘り(岩盤)、素掘り+コンクリート吹きつけが交互にあり、強度の弱い部分にのみ煉瓦を使用したものと考えられる。

池田側のポータルの全面に鳥居形の陽刻のあることが特徴的な隧道である。このほか、笠石下にはデンティルによる装飾があり、アーチ部分は三重の煉瓦で巻かれてい る。「由良洞」と書かれた石版が池田側ポータル上部にあったが、昭和50年代に行われた阿戸側ポータルの改修工事の際に行方不明になったようである。なお、その石版 の文字は、地区の発展と関連が深い馬車鉄道の先駆者である由良守応が揮毫したものといわれている。

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/infratourism/assets/pdf/meiji/kinki020.pdf