1:名無しさん




750個の石をネックレスのようにつるす万博休憩所、若手20組の1組である工藤浩平氏

 「誰も見たことがない施設をつくりたい」。工藤浩平建築設計事務所(東京・台東)を主宰する工藤浩平氏は、大阪・関西万博に意欲を見せる。

 工藤氏を含む若手設計者20組が万博会場内で、合計20の施設を設計している。公募で選ばれた20組のうちの1組である工藤浩平建築設計事務所は、「休憩所2」の基本・実施設計を手掛ける。20組の中で休憩所を設計するのは4組。若手に割り当てられた万博施設の中でも休憩所は規模が大きく、実績が豊富な設計者が担当している。

 誰も見たことがない施設とは、どんなものか。工藤氏が考案したのは、約750個の石を通したケーブルがネックレスのように何本も並ぶパーゴラ建築だ。膜材を使った軽やかなパビリオンなどが多い万博会場で、重量感たっぷりの石を多用する休憩所2は異質で強烈な存在になるだろう。

 「石のパーゴラ」の構造は鉄筋コンクリート(RC)造、一部鉄骨造。パーゴラの下に平屋または一部2階建ての施設が分棟で並ぶ。休憩所や男女別のトイレ、案内所、応急手当て所、警備センター、バス停留所があり、水遊び場も設ける。キッチンカーも乗り入れる予定だ。建物は木造で、最高高さは約6.7m。延べ面積は約500m2だ。

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